【2015埼玉クラス】第9回レッスンリポート(2015年11月6日)

今回のテーマは「アタックスキル」ですが『プレーの原則(参考:Rugby ready)』にある「前進⇒サポート⇒継続性」を実現させるために必要な、ベーシックスキルを今回のセッションでは選手達に理解してもらいながらトレーニングをおこないました。


まずは前回までの大きな課題が「ハンドリングエラー」で、この課題に対し是正するためにキャッチングドリルをおこないました。①ハンドキャッチ②ピックアップキャッチ③ジャンプキャッチを3分割のローテーションで回しましたが、ポイントは全てのキャッチで「半身になること」として、ノックオンを防ぎ、次の1歩が出やすい状況を選手達には意識してもらいました。最後のほうでは選手達から「ハンミ~!」というコールが出てきて意識のレベルは非常に高まりました。


その後は1番の課題ともいえる「いいかげんなノールックパス⇒ノックオン&パスがつながらない」という状況への是正です。今回の練習テーマは「継続性」なのでミスが多ければ継続もできない事を選手には伝えながら、「アーリーキャッチでパスを受け、コールを聞きながら、しっかりターゲットを見てパスする」事の徹底を意識したドリルをおこない修正したうえで、恒例のミラードリル(DF側がAT側と同じ動きをとりながらパスし続ける)を行いましたが、過去4回の中で最高の出来でした、パスミスが格段に減りましたが、これは、コールがなければ「持っておく(キープ)の意識」が非常に高まり身についたものと思われます。


パススキルの向上を図った上で、ラインATのトレーニングをおこないました①アンダー②クロス③ループの3種類です。

①アンダーに関しては「第五回:アングルチェンジ&スピードチェンジ」で説明済みなのでおさらいを兼ねておこないました。②クロスについては、流れる選手に対してできるだけ「ストレートランでボールをもらい外に抜ける」を意識して貰いました。やはり1番苦戦したのは③ループですが、最後にボールをもらう人の「レッグコントロール(ため)」が浅くなり修正には時間が掛かりました。その後①②③を組合わせた「3対2 or 3対3」でより実戦形式でのドリルをおこないましたが、小学生や未経験者ではじめてラインATを体感した選手達は非常に楽しんでいるように見えて良かったです。(スキルが上がりましたね!)


「前進⇒サポート⇒継続性」のために重要なコンタクトプレーでは、2ndマンには「ハンマースキル」ボールキャリアには2ndマンが遅れたときに時間を作る「ロールスキル」のトレーニングをおこない、最終的には4人組で①キャリア②2ndマン③3rdマン④ピックアップでの、サポートプレーの繰り返しを徹底して行い、コンタクトプレー時の「前進⇒サポート⇒継続性」を意識して貰いました。その後AT側約10人のワンラインでパスを回しながら、笛が鳴ったらハンドダミーに対してコンタクトしてボールアウトしまたパスをする「前進⇒サポート⇒継続性」の連携トレーニングを実施しました。ここでも課題は「いいかげんなノールックパス⇒ノックオン&パスがつながらない」でしたが、選手達が修正する力を見せてくれたおかげで、1本終わるごとに大きなミスが減っていきました。


最後は恒例の「タッチフット」「スクラム姿勢」で本日のセッションは終了しました。


次回は第十回目になります(早いな~)『ディフェンススキル』についてセッションを行う予定です!


【第9回練習内容】

メインコーチ 太田正

アシスタントコーチ 祝田康彦
協力 立正大学ラグビー部1年生(9名)