第12回 レッスンリポート(2013年3月21日)

全員出席で放課後プログラムの最終回を行いました。
本プログラムは、文科省のモデルづくり事業として、中学生の平日のラグビー環境の創設を目的として行われたものです。
今日は、管理者である日本ラグビーフットボール協会から普及部門の熊木さんも訪れて下さいました。
生徒の皆さんの協力もあり、モデルとして素晴らしい結果を残すことができたようです。
今後の展開については、日本ラグビーブットボール協会の方の判断で進められることになります。
ぜひ、このモデル事業をきっかけとして、ラグビー環境創設への新たな展開がうまれることを願っております。

生徒の皆さんへ
この度、指導を担当させてもらった川合です。
みんなの協力があって、私も楽しく指導させてもらいました。
ぜひ、今後のスクールでの練習で活かしてもらえればと思います。
皆さんに、明るい未来が訪れることを、これからも陰ながら応援しています。

ありがとうございました。

練習メニュー
1.キックパスゲーム
2.ファンクショナルストレッチ
3.ブレイクダウンスキル
4.ナンバー2対1
5.カラーターン3対2
6.5対5(模擬ラック)
7.4対4
8.ストレッチ
 
放課後ブログラムの最後のテクニック・スキルのピックアップ項目はブレイクダウンでした。
ブレイクダウンは、攻撃側の一人目のボールキャリア、そして、二人目、三人目のサポートプレーヤー、そして防御側のプレーヤーなど、複数のプレーヤーが関わりながら行われます。
そこには、他のフィールドプレーと同様に判断が必要です。
特に体格の小さいプレーヤーがボールキャリアとして、責任を持って、ボールを活かすためには、一つのコンタクトのヒットの型だけでは、体格の大きいプレーヤーと対等に戦うことは困難です。
つまり、相手のタックラーの姿勢や状況に応じて、コンタクトする際の姿勢を変化させることが必要です。
また、2人目のサポートプレーヤーも、ボールキャリアとタックラーとの戦いの状況を判断して、その状況に応じたサポートを考える必要があります。

その為には、まずは、ヘッドアップして、目の前の状況をしっかりと観察することが重要です。

そして3人目は、2人目の状況を見て、また、判断する必要があります。

ブレイクダウンにも、一人一人の判断と、それぞれのプレーヤーの役割があります。
小学生や中学生の試合だと、判断なく、勢いでプレーしてしまう方が試合への勝利の近道である場合もありますが、できれば、ブレイクダウンについても、低年齢から判断する意識をもって取り組んでくれればと思います。

今日指導した項目を下記にまとめます。
■1人目・・・ボールキャリア
□1対1で勝つ
 ▽ボールを強くグリップし、相手からボールを遠ざける
 ▽フットワークを使う(芯をずらす)
 ▽相手が高いタックルであれば、懐に潜ってレッグドライブ(自分からタックルに行くイメージ)
 ▽相手が低いタックルであれば、フットワークを使って芯をずらす
 ▽レッグドライブする(簡単にダウンしない) 
■2人目・・・サポートプレーヤー
□2人目のレースに勝つ
 ▽2人目は素早く動き、ボールキャリアの状況に応じたプレー判断をする
 ▽ヘッドアップして強い姿勢(ストロングポジション)で相手と戦う
 ▽ヘッドアップして適切な判断をする
 ▽オーバーはキャリアの頭の上を超える
2人目の判断
ボールキャリアがレッグタックルをされた場合
ボールに働きかけてきた相手をクリーンアウトし、ボールを越えスペースを支配
または、ボールをピックorポップパスでもらいゲインラインを越えて行く
ボールキャリアがハイタックルされた場合
▽ボールコントロールができる場合⇒ラックを作りにシフト
                ⇒リップしてボールをクイックシフト
▽ボールコントロールができない場合
 ⇒タックラーをフック/スマッシュ、またはボールキャリアをハンマー

■3人目・・・・2人目の状況に応じて適切に判断する

 


 担当コーチ 川合レオ

撮影:熊木陽一郎(JRFU)