[神奈川] 第5回 レッスンリポート(2014年2月6日)

第5回放課後ラグビー神奈川クラスを開催しました。寒さはあるものの、天候の乱れもなく、良いグランドコンディションで練習ができました。


今年の神奈川クラスは、顔見知りの生徒が多く、最初から人間関係が出来上がっている一つのグループがありました。そのグループも、特別、自分たちだけで固まっているわけではないのですが、個人で参加している生徒たちからすると、すでに人間関係が出来上がっているグループの中で孤独感もあったかもしれません。5回のレッスンを終え、特に個人で参加している生徒達が、良い意味で緊張感から解放され、笑顔が見られるようになってきていることにコーチとして嬉しさを感じています。

期間限定の練習ユニット(集団)ではありますが、今後も、互いを尊重し合いながら、放課後ラグビー終了後も、みんなの人生が豊かになるような人間関係を構築してくれればと思っています。

今日はキックをテーマとして練習をしました。
ディフェンスシステムが高度化した世界のラグビーでは、キッキングスキルは前進を図る上で大事な手段となっています。ミニラグビーや、ジュニアラグビーのゲームでは、それほど必要性がないかもしれませんが、将来に向けて、すべてのプレーヤーに身に付けてさせてあげたいベーシックスキルです。

練習は、サッカーのドリブルの能力を必要とするようなウォーミングアップからはじめ、その後、徐々にハイレベルなスキルへと段階を踏んで指導して行きました。

一昔前は、キックと言えばスクリューキックが主流でしたが、今は、ボールの臍(へそ)を蹴る様な蹴り方が主流になってきています。

単純に長い距離を飛ばす方法となるとスクリューキックですが、試合は相手からのプレッシャーもかかります。スクリューキックは、トッププレーヤーでも、10回蹴ると、2回ぐらいは、ミートポイントが外れるなど、ミスが起こる可能性があるキックです。

一方、ボールの臍(へそ)を蹴るキックは、ミートポイントが分かりやすいので、距離はスクリューより飛ばせなくても、ミスをする確率の少ないキックです。つまり、現在のトッププレーヤーは、ミスが起こりにくい方法でのキックの蹴り方を選択しているということになります。

ラグビーの攻撃で一番大事なことはボールを前進させてトライをとることです。その為には、チームでボールを継続して前進していく方法もあれば、キックで陣地をとりながら前進する方法もあります。前進の方法は、チームでルール(戦略・戦術)があるでしょうから、チームのルールの中でキックを活用することが大事になります。

キックの種類には、陣地を獲得するキック以外にも、ボールを再獲得するキックもあります。再獲得のキックは、精度が高くなれば、今の時代はリスクのあるプレーではありません。トップレベルの試合でも良く観かけるプレーだと思います。

将来、7人制や15人制をプレーすることを考えると、キックができることは、プレーヤーとしての可能性が広がります。私や伊藤コーチが社会人になってから覚えたスキルを、みんなは、中学生から練習していますし、すでに上手です!!引き続き、コツコツ、練習を続ければ、みんなが高校生、大学生の頃には、リスクなく、試合で活用できるスキルになると思いますよ。キックも、まだ、まだ、奥が深いですから、練習前後に伊藤コーチに色々と聞いて見て下さい。

第6回目は、「1対1(ステップ&キック)」を行う予定です。来週は2月13日の木曜日です。今回はタッチフットの時間が作れませんでしたが、次回はやります。また、来週、会いましょう!!

☆今日のポイントです☆
ベーシックなパントキックのポイントです。
・ボールの持ち方(蹴り足の腿の中心)
・軸足でしっかりとバランスをとる。
・足をまっすぐ振る。
・ボールのミート(ボールのへそ)
・ミートポイントをしっかり見る(足首を固定する)
・体重移動は前方に
・ボールの弾道の高低はミートポイントに高低で決まる

【第5回練習内容】
1、ドリブルシュートゲーム
2、ファンクショナルストレッチ+自重トレーニング
3、パントキックレクチャー+キックパスゲーム
4、グラバーキックレクチャー+ターゲットキックゲーム
5、再獲得のキックパス
6、カーブ・シュートグラバーキック

メインコーチ 川合レオ
アシスタントコーチ 伊藤宏明