[神奈川] 第10回 レッスンリポート(2014年3月6日)

第10回放課後ラグビー神奈川クラスを開催しました。

今日の大きなテーマは攻撃の前進です。攻撃する時は、攻撃の人数が多い「オーバーラップ」ができている時と、攻撃の人数が少なく、防御側の人数が多い 「ノーオーバーラップ」の時と、大きく考えると2種類の状況があります。どんな状況であれ、攻撃側が達成したいことはゲインラインを越えることです。 「オーバーラップ」している時は、当然ながら攻撃側が有利ですから、ゲインできる距離に違いはあれど、ゲインラインを越え行くことは難しいことではありま せん。ただ、「ノーオーバーラップ」の時は、個々のランニングスキルや、仲間との協力など、攻撃の工夫が必要になります。どちらの状況でも、ゲインライン を越えると言う目標を達成するには、まずは、攻撃側がボールをもらう前に、自分たちの置かれている状況を把握し、仲間と連携を図る準備をすることが大切に なります。

 

ウォーミングアップでは、攻撃の精度を高める為に必要となるストレートランでのパスを行いました。細かく観ると、みんなパスをする際の軸足のクセは多少残るものの、ストレートランでのパスについてはクリアーできていました。その後は、3対2などの「オーバーラップ」での状況判断の練習から、2対2や、3対3と言った「ノーオーバーラップ」の状況判断を含んだ練習をしました。そして、最後は、すべてをミックスさせて、いつも通りゲームを行いました。ゲームでは、様々な状況が起こります。カオス(混沌、無秩序)の連続です!その都度、瞬時にその状況を把握し、ゲインラインを越えるための最善の判断をすることが求められます。「ノーオーバーラック」の練習では、仲間と協力して、「ノーオーバーラップ」を攻略する方法も指導しましたが、まだ、ゲームでは、あまり発揮できていませんでしたね。ただ、現段階で「オーバーラップ」出来ていなことを把握できている動きは見られたので、その点は良かったと思います。また、事前の協力はできないまでも、ペネトレーターがオフロードで走り込むことは意識できていたのも良かったです。事前の仲間との協力は、プレーメーカーと言われるボールを持つプレーヤーと、ペネトレーターと言われる突破役のプレーヤーとのコミュニケ―ションがとても大切になります。よりコミュニケーションが円滑にできるであろう所属チームのプレーの中で、引き続き、チャレンジしてみて欲しいと思います。

来週の練習は3月13日(木)です。次回はセブンズ(7人制)の攻撃の動きを練習します。基本的なテクニックは変わりませんが、少人数で広いスペースを戦うことで、15人制とは、また、違った動きを要求されます。オリンピック種目に採用されてから、大会等も増えていますから、その際に活かしてくれればと思います。

残り2回のレッスンですが、みんなリアクションも速くなり、自分で考えることも楽しめるようになってきたと思います。また、パス動作について改善した方が良いクセのあった生徒も、少しずつ合理的な動作になってきました。まだ、苦手な部分がある生徒もいることと思いますが、我々との時間は、残り2回のレッスンだけですが、みんなは、これから数年間、十数年間、自分を成長させられる時間があります。ざひ、自分の可能性を信じて、前向きにチャレンジを続けて欲しいと思います。残り2回の中で、何か我々にサポートできることがあれば、何でも聞いて見て下さいね。我々も、何か伝えてあげたいことがある生徒には、一方通行にならないように注意しながら、アドバイスさせてもらいたいと思っています。

【第10回練習内容】
1、サークルパス&リアクション
2、ファンクショナルストレッチ&自重負荷トレーニング
3、ストレートランレクチャー
4、カラーセットストレートラン
5、サークルリアクション3対2
6、ノーオーバーラップレクチャー
7、ナンバーセットアタック
8、4対4(オフロードゲーム)

メインコーチ 川合レオ
アシスタントコーチ 伊藤宏明