【2014東京クラス】第3回レッスンリポート(2014年10月16日)

群馬クラスのレポートにも練習前の参加者の様子が書かれていましたが、東京クラスも同じように、グランドに到着したものからグランドで動き始めます。東京クラスはリコーブラックラム様の協力で開催していることもあり、天然芝のラグビーグランド1面で活動しています。本当に素晴らしい環境です。ニュージーランドなど、ラグビー環境が整っている国の若年層のプレーヤーにとっては当たり前のことかもしれませんが、日本のプレーヤーにとっては夢のような空間です。残り9回のレッスンですが、この素晴らしい環境を思いっきり楽しんで欲しいと思います。また、今日は、日本ラグビーフットボール協会のスタッフの方が見学に来られました。みんなが楽しくラグビーをしている様子を見て喜ばれていました。

 

今日は「キック」の予定でしたが武川コーチの都合が合わなかったので変更となりました。今日は第1回、第2回のテーマであった「前進」、「コミュニケーション」を、さらに深める内容にしました。

 

田沼コーチが伝えてくれたように、ラグビーは「前進」しないとトライラインに到達しません。また、相手の「前進」を防ぐには、防御でも「前進」する気持ちが大事です。

 

放課後ラグビープログラムのメインコーチとして、このプログラムに関わって3年目になります。12回という限られたレッスンの中で、効率よくプレーヤーの成長をサポートできるように進めています。それらを計画する上では、細かいテクニックやスキルの指導も大事なのですが、何よりも、まずは「前進」することが大事であるということを生徒全員の共通理解にすることを優先順位の一番にしています。「前進」することの大事さを理解できないと、すべてのテクニックやスキルが何のために必要かがわからなくなって行きますからね。 「前進」は世界共通のラグビーのプレーの原則の中で、ボールを獲得した後に最初にプレーヤーが考えるべきことです。「前進」→「支援」→「継続」→「圧力」→「得点」。攻撃であれば、このようなプレーの原則を遂行することで「得点」が生まれます。つなり、「前進」ができないと、「支援」が苦しくなります。「支援」ができないと、相手にボールを「奪取」されてしまうわけです。


この3回のレッスンで、攻撃の「前進」については、みんな理解してくれたと思います。実際に第1回目のゲームと第3回目のゲームでは、「前進」の意識については格段に向上しました。また、もう一つのテーマである「コミュニケーション」も良かったです。

 

3回のレッスンでは、「前進」と「コミュニケーション」という指導のポイントがブレないように、コーチとして伝えたいことを我慢していたことが、まだ、まだ、あります。これから、「前進」、「支援」、「継続」、「圧力」、「得点」or「奪取」というプレーの原則を実行するために、下記のような課題を勉強して行きます。

 

・局面でのテクニック&スキル(ランニング・パス・ブレイクダウン・キック・タックル・ラインアタック・ラインディフェンス)

・リアクション(ポジショニング・サポートプレー・攻守の切り替え)

・オフザボールプレーヤーの意識

・規律(無駄な反則をしない意識・決められたルールを守る意識)

 

ラグビーのプレーの原則は世界共通です。原則を理解した上でラグビーを考えることができれば、どのチームでも、どの国でも活躍できるプレーヤーに成長して行けます。みんなが混乱しないように、毎回、キーポイントを絞って進めていきます。引き続き、頭も体も成長させることを楽しんでくださいね。

 

練習のテーマとは別のことですが、大人数のゲームにすると、どうしても積極的にボールに絡むプレーヤーと、そうでないプレーヤーがはっきりしてしまいます。プレーヤー個々のスキルや性格的なものを見えてきたので、今後は、学年を分けたチーム編成や、少人数のゲームなどを組み入れながら、みんながボールを触れるように工夫していこうと思っています。

 

次回の練習内容は、現在、検討中です。今後、天候や、コーチの状況等により、急遽、コンタクト練習を行うようなこともあります。ヘッドキャップは毎回、持参するようにして下さい。また、ショルダーパット、マウスピース等は、各自の判断で準備して下さい。来週も一緒に練習できることを楽しみにしています!

 

【第3回練習内容】

原則のテーマ:「攻撃の前進」

1、キックパスゲー厶

2、ファンクショナルストレッチ+ストロングポジション+X腹筋

3、ナンバー2対1

4、カラーターン2対1

5、アタックチョイス3対2

6、カラーターン3対2

7、カラーバック3対2

8、8対8リアクションタッチ(ラックゲーム)

 

メインコーチ 川合レオ

アシスタントコーチ 田沼宏之

サポートコーチ リコーブラックラムズ 大山OB/森谷OB