【2015埼玉クラス】第5回レッスンリポート(2015年10月9日)

ラグビーで大切なプレー要素に「ビジョン(視野)」というキーワードがありますが、今回はこのキーワードを中心にトレーニングを計画しました。プレー中いかに「良い結果(ゲイン・トライ)」を得られるか?、これは「ビジョン(視野)」を踏まえた「ディシジョン(判断)」とのつながりで良い結果になりますが、様々な状況(きつい・つらい・強いプレッシャー など)で判断を求められる訳ですが、より「速く・正確に」を選手たちには意識してもらいながらセッションを実施しました。


先ずはウォーミングアップがてら、お馴染みとなりました「ミラードリル」をおこないました。DF側がAT側と同じ動きをとる事で、ビジョンを意識すると共に声(コール)を情報として「発信・受信」し続ける事の大切さをポイントにしましたが、やるたびに上達していく選手達の適応力を強く感じることができました。


その後ボールキャリアの「スピードチェンジ」と「アングルチェンジ」についてメニューを実施。先ずはボールをもらう瞬間に自分がトップスピードになることを感じてもらいました。スピード変化の少ない選手には、よりレッグコントロールを意識してもらいながら、個々のトップスピード基準を身体で記憶してもらいました。アングルチェンジについては「アンダー(カットイン)」のみ実施し、どうすれば相手選手のギャップに走りこめるか?タックルポイントを外せるか?にフォーカスしながら指導しましたが、「ボールをもらう前の動き」「スピードチェンジ」「アングルチェンジ」の上手な組合せで、小学生や女子でも十分に迫力のあるボールキャリアを魅せてくたので『これは将来楽しみだな~』と、コーチ陣も大満足の内容でした。


コンタクトの練習に入る前には「リロードの大切さ」を選手に説明。開催中のワールドカップで日本代表の大活躍があるのも「リロードの早さ」が非常に大きな一因であるとも前置きをしながら、ボールキャリアのボールプレゼン(ダウンボール)の大切さも踏まえ「より狭いゲート」の優位性を交え説明とドリルを実践していきました。


コンタクトドリルはボールキャリアへの約束をいくつか「①ボールを見せて当たらない」「②横になって当たらない」「③低さ」「④レッグドライブ:3歩以上」「⑤ダウンボールのゲート意識」「⑥リロード早く」でしたが、①②が特に課題として残りました。③④⑤⑥については、選手たちが非常に意識している感じが伝わってきて良かったです。


最後に恒例の「タッチフット」と「スクラム姿勢」のドリルをおこない本日の練習は終了しました。

次回は、『ディシジョン(判断)』についてもう少し掘り下げてセッションを行う予定です!


【第5回練習内容】

メインコーチ 太田正則
アシスタントコーチ 祝田康彦
協力 立正大学 沼澤鷹介(4年)/立正大学ラグビー部1年生(9名)