【2015群馬クラス】第4回レッスンリポート(2015年11月2日)

今回はシンプルに「アタック~前進~」をテーマに展開していきました。


前回、前々回と「キャッチ&パス」をみっちりと行ってテクニックやスキルを身につけましたので、それらをより有効に使うためにボールキャリアがしっかりと前に出て様々なところに出来たスペースにボールを運べるラグビーが今後出来るように、シンプルに前進することをみんなで考えながら練習をしました。


ボールゲームでは、つい周りに心強い仲間がいるからなのか、パスオプションを優先してしまいなかなか前に出られず歯痒い展開になることがあります。また、ボールをただ何の策もなしに後ろに下げてしまう事で敵のプレッシャーを余計に感じてミスをし、ターンオーバーというケースもありますよね。それなのでまずは、ボールキャリアが敵と敵とのわずかでもいいから隙(スペース)を見つけてそこを突くという意識を持ってもらえればと思っております。ゲインラインの突破を重ねなければ目的とする得点(トライ)が出来ません。パスは有効なアタックのオプションではあるけれど、しっかり前に出てパスをするということも意識しなければいけませんね。


今回のプログラムでは、アタックが有利になるようなシチュエーションを多く用いたドリルを取り入れて行いました。まずは腕試しにボールキャリアがタックルダミーめがけて真っ直ぐに走って、直前で左右のどちらかに傾いたタックルダミーの逆をステップで走り切るというリアクションアタックドリルを行いました。ゆっくり走ってリアクションを取るのは簡単ですし、ディフェンス側からすれば脅威にはなりません。やはりトップスピードで向かってくることでディフェンスの足が止まります。しかし、トップスピードで角度のあるステップ(方向転換)を切るのは難しいので、敵との間合いに近づいたら減速して、少しステップに余裕を持った状態で最後の判断することが重要ですね。


最初は生徒の大半が一生懸命に走ってタックルダミーの逆サイドを突いていましたが、角度が浅かったり、足がついていかなくなりコケる場面があったのですが、スピードの緩急をコントロールできるようになるとキレのあるステップが切れるようになった生徒も多く見られました。


続いては実際に生徒同士での1 on 1ゲームです。アタックのトライする範囲を広げました。狙いとしては、「相手よりも先に仕掛ける」ことが重要で、アタックとディフェンスのどちらが先に主導権を握るのかが1 on 1の基本となるのではないでしょうか。生徒達もどうすれば上手に相手を抜けるのかを考えて実行してというのを繰り返しながら、チャレンジしておりました。


そして最後のボールゲームは、よりボールキャリーの判断で前に持って走るのか、そして空いたスペースに対してパスを投げるのかといった場面を多く作れる「オフサイドタッチ」というゲームを行いました。ルールは簡単で、スタート(リスタート)パスだけは後ろに投げて、あとは横でも前でもどこにでも投げて良いのでかなりのスペースが出来ます。


パスを選択するのも良いのですが、まずはボールキャリアの前にスペースがあるのであればしっかり持って運ぶことが確実だと思います。そして敵が自分のところに来れば敵のいない味方にパスをする、というちょっとした駆け引きも生徒達は楽しんでおりました。時間の経過とともに、生徒達はスペースの使い方やランとパスの選択を使い分けれるようになってきたので、息が上がってしんどいボールゲームなのですが充実していたようです。実際の試合ではこれにコンタクトも入ってくるので、より高度なゲームが行えるよう、今後もこの調子で頑張っていきましょう!!




第4回練習プログラム
1.アクティブウォーミングアップ
→人数ゲーム
→馬跳び&股くぐりレース
→オフロードパスレース
→ダイナミックストレッチ
2.Rugbyサーキット
3.リアクションアタック
4.1 on 1アタックゲーム
5.ボールゲーム
6.振り返りの時間


メインコーチ:三宅 敬
アシスタントコーチ:石橋 昇