【2015群馬クラス】第5回レッスンリポート(2015年11月9日)

今回のテーマも「アタック~前進~②」ということで行いました。アタックをテーマにすると選手達の意識が凄くわかりやすいです。


みんなボールを持って走るのが好きなので、顔から楽しさが伝わってきます。そしてボールを持ちたいという欲が出てくるので、どうすればボールを持てるのか、もらえるのかということをそれぞれが自然に考えて行動に移します。それなので、あまり細かいことを説明しなくても良くなります。


コーチとしての仕事としては楽ですね。と、言うわけにはいきません。ドリルでは、一人一人の参加率を高めるためにいくつものボールを使用するのですが、実際の試合や、試合に近い練習をするときはボールを1つしか使いません。対戦相手の人数次第では、自分がボールに触れる可能性が低くなってきます。そこでどうすればボールを触る可能性が高くなるのかということをそれぞれに考えてもらうと、「サポートする」「声を出してボールをもらう」という2つが表現を変えながらいくつか出てきます。どれも正解ですね!


しかし、全てが自分のチームがボールを保持していることを前提に出た答えでした。こういう質問をするとたいていはアタック重視で考えるのですが、今回も誰一人「ディフェンスを頑張ってターンオーバーを狙う」といったディフェンス目線での答えが出てきませんでした。やっぱりみんな、アタックが大好きなのですね!笑


テーマに「アタック」という言葉を入れているので余計にアタック重視で考えます。先入観がそうさせているといえばそうなのですが、アタックするということはディフェンスする人がいるということを常に頭に入れて欲しいなと思います。


ドリルによっては、ディフェンスを付けないでドリルを行う練習もありますが、しかしコーチングをするうえで、そのドリルではディフェスはいないかも知れないけれど、出来るだけ試合に近い状況をイメージさせることが大切だということを気付かされます。また、アタックがミスをしない限り攻撃権は移動しないというような制限をボールゲームなどに導入すれば、アタック側はアタックをし続けるための継続性を工夫するだろうし、ディフェンス側はどうすればボールの獲得に繋げられるのかということを工夫しますね。その引き出しを多くするのがそれぞれのドリルになるのではないのかなと思います。


日頃からそういう意識を持って練習に臨んでもらえれば、もしかしたら今回のように「ボールに触る可能性を高めるには?」といった質問に対して、ディフェンス目線での答えが返ってくることも増えてくるのではないのかなと思いました。


いずれにせよ、今回のテーマは「アタック~前進~②」ということだったので、前回よりもレベルアップした思い切りのいいアタックが見られましたので、次回はまた次のステージに進みたいと思います。



第5回練習プログラム
1.アクティブウォーミングアップ
→人数ゲーム
→カラーコーンアングルチェンジ
→オフロードパスレース
→ダイナミックストレッチ
2.Rugbyサーキット
3.リアクションアタック
4.1 on 1アタックゲーム
5.ボールゲーム
6.振り返りの時間


メインコーチ:三宅 敬
アシスタントコーチ:石橋 昇