【2015群馬クラス】第8回レッスンリポート(2015年12月7日)

非常に寒くなってきましたね。空気が冷たい感覚を通り越して、風が吹けば肌を刺すような痛みも若干あります。ただ、まだ群馬特有の空っ風の洗礼はいまのところ受けていないのでまだマシなのかなというところですね。


さて、今回からコンタクトを中心としたテーマに入っていこうかなと思います。

まず第1弾は、アタックにフォーカスをした「ブレイクダウン」です。


練習を始める前、生徒達にアタックのブレイクダウンの説明を簡単にした後、ボールを継続して味方に出すために誰の役割が重要なのかという問いかけをしました。


①ボールキャリア、②サポートプレーヤーのいずれでしょうか??


多くの人が②を答えました。特にどちらが1番大事という事はなく、どちらも大事なのですがブレイクダウンの始まりはボールキャリアとタックラーがいて成り立ちます。つまり、ボールキャリアがタックラーに対してどういった捕まり方、そしてラックであれば倒れ方をするかで局面が大きく変わってきます。分かりやすく言えば、ボールキャリアが勝つか負けるかですね。それなので味方のサポートプレーヤーが優位にクリーンアウトを出来るようにするためにはボールキャリアが重要なのではないでしょうか。といった話をしてから、一つ一つの役割を考えながら、それぞれに必要なテクニックを頭で理解しながら行っていきました。


群馬クラスでは「トライラック」という倒れ方が浸透しています。群馬県内にある各スクールやクラブが落とし込んでくれています。このテクニックは以前、あるラグビークリニックで指導しまして、それからというものどこのチームでも合言葉のように使用してくれており、大変嬉しく思います。それなので群馬の子ども達は大半がトライラックを型として出来ます。しかし実践的なスキルが身についているとは良いがたい部分もあります。だからこれを機に、みんなが持っている素晴らしい「トライラック」のテクニックを実践でも自然と使えるよう指導していきました。


最後に今回のテーマである「ブレイクダウン」に関連して最後に行うボールゲームへと展開していきました。一切コンタクトのシチュエーションは無いのですが、タッチされた攻撃側はボールキャリアがしっかりとしたテクニックでのトライラックが行われているのか、そして2人目のサポートプレーヤーが正しい姿勢でのクリーンアウトが行えているのか、最後に3番目のスクラムハーフとなる選手は素早くポイントに寄ってボールを捌けているのか。それらが行えていないとターンオーバーとなるので、きめ細かい意識が必要となります。しかもプレッシャーがあってきつい状態の中でということになります。中学2~3年生のグループはほとんどが規則正しく行えておりました。しかし小学6年生と中学1年生のグループはほとんどが規則正しく行えておりませんでした。この違いはどこにあるのか・・・。元々、体に染み込んでいるキャリアが違うというのも一つあるでしょう。しかし、ゲームを行う前に頭で考えていますか?言われたことを行うように周りがサポートしていますか?タッチフットを楽しい遊びと勘違いしていませんか?


取り組む姿勢をみんなで作らないとなかなかレベルアップしないので、コーチの僕も含めてみんなでもう一度成長するためにじっくりと考えて、残り4回を充実させていきましょうね!


第8回練習プログラム

1. アクティブウォーミングアップ

→ボール集めゲーム

ダイナミックストレッチ

2. Rugbyサーキット

3. ブレイクダウンテクニック

→トライラック

→クリーンアウト

4. ブレイクダウンスキル

5. ボールゲーム

6. 振り返りの時間


メインコーチ:三宅 敬

アシスタントコーチ:石橋 昇