年内最後となる放課後ラグビープログラム群馬クラスでした。群馬はこの時期「からっ風」という特有の強風が吹き荒れて、体感温度がグッと低く感じますが、お陰様で10回目を迎える本プログラムもここまで雨も降っておりませんし、風も毎回ほぼ無風で落ち着いた環境でやらせて頂いております。
その環境も手伝ってか、回を重ねるごとに生徒達のファンダメンタルスキル(基礎スキル)も格段に向上しておりまして、大変うれしく思います。
プレーの面でもそうなのですが、ラグビーに取り組む姿勢が当初に比べるとより一層一生懸命さが表面上に出てきて、非常に良い雰囲気の中レッスンを行えております。
そんな今回のテーマはシンプルに「タックル」です。本プログラムも終盤に差し掛かり、いよいよ満を持しての登場といったテーマでしょうか。「タックル」のドリルに入る前、生徒達に「タックルは好きですか?または得意ですか?」と聞きました。反応が薄かったです。では「タックルが苦手な人?もしくはちょっと恐怖心がある人?」に対しての質問にはかなりの生徒が手を挙げました。理由は細かく言えばいくつかあったのですが、まとめるとタックルに入る間合いが分からない、一瞬ひるんでしまって抜かれるといったところです。
そこで「タックル」を部分的に細切れにしてそれぞれのテクニックから学んでいきました。まずはみんなが共通して良いタックルの条件に挙げた低いタックルについて説明しました。
まずタックラーは膝をついて構えます。ボールキャリアはタックラーとの距離を50cm程にして、タックラーがタックルに入れる幅でアタックします。このシチュエーションによって、タックラーは膝をついていることから低い姿勢の目線で常にいれること。低い目線に慣れるという事ですね。
次にボールキャリアとの間合いが近いので、遠くからトップスピードで走ってくるボールキャリアにタックルを行かなければいけない恐怖心はかなり軽減されます。これを繰り返し行うことで、自分のタックルポイントやどうすれば相手を倒せるのかということにフォーカスして行うことが出来ます。
ある程度コツや感覚が掴めたら、次は互いに立って力強いタックルが入れるドリルに移行します。力強いタックルといってもいくつかキーファクターがあるのですが、今回は「パワーフット」に注目して行いました。いわゆる踏み込みですね。ボールキャリアが前にいて踏み込もうとすると、ここでも恐怖心や踏み込み方が分からず変な癖がついてしまいます。それなので結果的に踏み込むというドリルを行いました。
まずタックラーは体を直立させたまま前に倒れて、それをパートナーが肩辺りを持って支えます。支えが外れたら自然と倒れるフォームを作ります。すると倒れたくないから自然にどちらかの足が前に出ます。つまりこれが踏み込んだ状態ですね。こうして先程の膝つきタックルのコツや感覚と、踏み込んだ状況を合わせてタックルの基本テクニックを体に染みこませることが出来るのではないでしょうか。
どんなドリルもそうですが、1回で習得することはなかなか難しいです。同じことを反復して行えば行うほど出来上がってきます。また、頭で理解しながら行うことが出来ればより質の高いプレーや出来上がりの時間も早くなると思います。そのためにも普段から仲間同士でコーチングしながら練習に取り組める姿勢を作って良ければいいですね!
そして今回の練習最後にささやかながらクリスマスプレゼントをみんなにプレゼントしました。
また元気な姿を来年見せてほしいと思います!
それでは良いお年を!!
第10回練習プログラム
1. アクティブウォーミングアップ
→手つなぎ鬼
→ダイナミックストレッチ
2. Rugbyサーキット
3. レスリング
4. タックルテクニック
5. ボールゲーム
6. 振り返りの時間
メインコーチ:三宅 敬
アシスタントコーチ:石橋 昇