【2015群馬クラス】第12回レッスンリポート(2016年1月25日)

先週は(第11回)大雪による影響で放課後ラグビープログラムの開催中止を余儀なくされました。最終回となる今回も、グラウンドの脇に除雪作業して頂いた雪がたくさん残る中でのレッスンでしたが、記憶としては鮮明に残るのではないかなと思います。

 

そんな最終回のテーマですが、あえて決めずに臨みました。これまで行ってきたことをそれぞれが思い浮かべながら、そしてそれぞれが頭の中で描いたことをテーマにして臨んでほしいと思ったからです。つまりは、群馬クラスで一番伝えたかった「自らが考えてプレー(練習)をする」ということを最後に出来るのかという発表の場として最終回を行いました。

 

それなのでウォーミングアップをしっかり行った後は、みんながやりたい練習を聞くと満場一致で「ボールゲーム!!」という声が上がりました。その代わりルールや時間、コートの幅なども全て選手任せです。もちろんレフリーも待っているチームが行います。自分達で決めた練習を自分達でルールを決め、そして練習する(レフリーをする)というところに価値がありました。与えられた練習を上手くやろうとかではなく、自分達で作り上げた練習や雰囲気に対して一生懸命に取り組むことが出来るのかが大事だと思います。試合のグラウンドに入れば選手達だけで指示を出し、考えてプレーをするのですから。

 

我々コーチの仕事は一方的に教えるのではなく、選手達が考えてプレーをする環境をいかに与えるか、そしてプレーの上達のために導くことが出来るのかではないかと考えております。そんな思いを全プログラムに込めながら行ってまいりました。

 

第1回のスタート時、一人一人にこれからの意気込みを聞きました。みんな自分の順番が来るのをドキドキしながら待っていたことを思い出しました。それは早く話したいとかではなく「どうしよう」「何を話そう」「人前で話すの嫌だな」といった顔をしてました。

 

最終回の閉会式です。一人一人に感想を言ってもらいました。みんな自分の順番が来るのを多少の緊張はしながらも待ち遠しい雰囲気がありました。何か面白いことを言おうとしている人や、ちょっと背伸びして発言しよう、自然に感謝の気持ちが出てくる人など「考えて人前で話すこと」が堂々たる姿でそれぞれの個性で話が出来ていました。感動です!

 

プレーの上達の前に、人としての成長が無ければ僕は放課後ラグビープログラムそのものの意味というのは半減すると思っております。

しかし、見事にみんな大きく成長しておりました。これはコーチの力ではなく、選手達自身が頑張った結果です。

 

本当に名残惜しい時間ではありましたが、全プログラムを大きな怪我人やアクシデントを出すことなく無事に終了出来たことにも感謝申し上げます。

 

そして何といっても送り迎えや生活リズムが違う環境にご理解いただいた保護者の皆様にも、最後になりましたが心より御礼申し上げます。閉会式にちょっとしたプレゼントで寒さを吹き飛ばすスープとコロッケを差し入れして頂きました。プログラムを通じてカメラ担当を善意でやって下さったり、サポートコーチとしてこちらも善意でコーチをして下さったりと、本当に多くの方々に支えられて終えることが出来ました。

 

この放課後ラグビープログラムをもっともっと広く伝えていけるように、今回の経験をさらに活かして今後も日本ラグビー発展のために頑張っていきたいと思います!

 



第12回練習プログラム

1. アクティブウォーミングアップ

→パックマンゲーム

→ダイナミックストレッチ

2. ボールゲーム

3. 閉会式

 

 

メインコーチ:三宅 敬

 アシスタントコーチ:石橋 昇