【2016埼玉県熊谷市クラス】第6回レッスンリポート(2016年10月6日)

10月に入りましたが、猛暑を記録する事で有名な我らが「熊谷の地」、日中は30度の暑さを記録しました。選手達は暑さに疲れて来ないのかな?と思いきや、元気いっぱいの姿で現れてくれました。実際、夕刻には涼しいくらいの風も吹きラグビーには抜群の気候となりました。そんな中で、第6回目の熊谷クラスはスタートしましたが、本日のフォーカスするテーマは「対話(コミニュケーション)」です。開始時の集合では、コーチ発信の「こんにちは!」に対するリアクション確認(「元気がな~い」)で、約10回の挨拶練習をおこない「声の大きさ」が大切であることを強調しました。

 

引き続きで、コミニュケーションスキルの練習から入り「話す(コール)」「聞く(ヒヤリング)」を意識したアイスブレイク交じりのウォーミングアップをおこない、レスリングの補強運動を入れながら、リロード(ダウンアップ)動作で身体とコミニュケーションの準備をしていきました。

 

定番メニューのハンドキャッチとハイボールキャッチをおこないましたが、ハイボールキャッチで高く飛んで半身で受ける事がうまくできない選手が多く、ジャンプまでの足裁き(踏み切り方)など細かく選手に説明をしました。これまで何度かおこなってきたドリルですが「上手くできない」のであれば、即座にコーチに聞く、そのようなコミニューケーション能力もラグビーに求められる『修正力』につながる事を説明しました。今後はもっと「コーチと選手が双方向な関係」にしていきたいです。 

次にボールキャリアのコンタクト時における「ボールグリップ」の紹介をしました。ヒットする肩の逆側で相手と遠ざけるポジションにボールを納めることを推奨しました。実際に大学生にいろいろなボールの持ち方をさせてデモンストレーションをおこないました。ポイントは両手で受けたボールを素早く片側に納める動作です、先ずはこのドリルを間単におこないました、さっそく実戦ということでボールキャリアが「ステップ→ヒット→ドライブ→トライラック→マンオンファイヤー→ロングリリース」の中で、習得したばかりのボールグリップを試してもらいましたが、前傾とスクエアな体勢が維持できることでドライブの力強さが増したようで非常に良いボールキャリアのコンタクトができるようになりました。マンオンファイヤーは第5回レポート参照


続いては、ボールキャリアの「アングルチェンジ」についてドリルをおこないましたが、その前に先ずは「スピードチェンジ」を意識したドリルをおこない、ボールをもった瞬間にトップスピードになる事を体感してもらいました。実際のアングルチェンジでは「アンダー(カットイン動作)」「オーバー(カットアウト動作)」を紹介しながら(下図参照)、AT1が仕掛けながらDF2の向きを見て広いスペース(Gap)へAT2がぺネトレイトするわけですが、コミニュケーションが非常に大切であることを強調しました。低学年にはボールを持ってからスピードが早くなる選手が多い傾向であり課題とも言えるので、スピードチェンジのドリルを多めにおこないハンドダミーの間をトップスピードで駆け抜けるドリルを中心としました。(これはこれですごく良かったです!!)


ブレイクダウンドリルでは、「スカッター(クリーンアウト)」「ガード(ボールを守る)「プラグ(ガードをサポート)」の役割を決め、自分の仕事を声に出して周りの選手に伝えながら、ボールを保持するドリルをおこないました。コミニュケーションに合わせて「速さ」「低さ」「強さ」「判断」も大切なキーファクターであることを理解してもらいました。

タッチフットでは、タッチされたら「トライラック→マンオンファイヤー→ロングリリース」でゲインラインを押し上げて、相手のDFラインを下げる動作を取り入れたルールでおこないました。本日のテーマである『対話(コミニュケーション)』をより意識してもらいながら「スピードチェンジ」と「アングルチェンジ」にこだわってタッチフットを楽しんでもらいました。最後に恒例の「ストロングボディーポジション→スクラム姿勢」を行って第6回のクラスを終了しました。深谷市上柴中学校から来ている中学2年の井上拓也さんの「1,2,3“ファミリー”」の掛け声で解散となりました!

【第6回練習内容】

メインコーチ 太田正則

サポートコーチ 祝田康彦

協力 立正大学ラグビー部選手(5名)