今回は天候が良かったので通常通りグランドで行いました。テーマは、[ランニングスキル・タックルテクニック・2vs1スキルの向上]です。前回のグランド練習から3週間ほど間隔が空いていたので、各練習の最初にキーファクターのおさらいから始めました。コーチ達は、忘れているのかな?と不安に思いながら、選手たちに問いかけた所、次々に答えが出てきました。今回の練習も不安なく進める事が出来ました。
雨などの心配はなかったのですが、気温が低かったため、選手たちとジョギングとストレッチをしながらウォームアップを行いました。そして次にランニングスキルの復習から始めました。まずは、勝ちポジションとCステップの復習。キーファクターで言葉として覚えているだけでなく、実際に走っても、しっかりと身体に染み付いていました。よって、今回は新たに、Aステップと言う減速加速アングルチェンジの時に意識してほしいポイントも加えました。ラダートレーニングでは、細かいステップを意識してもらうことと、最初は、とにかく速く動かす事を意識して行ってもらいました。レースなどをしながら、楽しく行ったので、これからの上達に期待したいと思います。
次はタックルテクニックです。最初に、ヒットする前に、低く力強いタックルの姿勢になるためのポイントを指導しました。少しずつ意識できるようになってきたので、実際にコンタクトバックに当たる事を始めました。丁寧に毎回毎回、脚の位置や踏込の位置などを教える事で、最終的には全員が安全を確保した正しい動作を意識したタックルが出来るようになりました。今後はバインドやスピードの強弱(Cステップ・Aステップ)をタックル時に意識させ、タックルテクニックがより向上していけるように指導していきたいと思います。
次は100パスを行いました。前回のタイムと比較してみましたが、今回の方が遅かったので、選手になぜ遅くなった?と質問してみました。「コミュニケーションがない」「ポジショニングが遅い」「ハンズアップ・フォロースルーが出来てない」など選手同士で適格な答えが返ってきました。その課題を意識して、もう一度行ったところ、前回と同タイムまでスピードが速くなり、この練習も継続して行っていく事が大事だなと気づかされました。
続いて今回初めて2vs1のドリルを実施しました。今日は選手のレベルを把握することを目的として、細かいアドバイスは行いませんでした。小学生から中学生まで一緒に練習を行っていますが、選手によってスキルレベルの差が大きくあることが分かったので、次回からは小学生と中学生に分けて細かな所から指導していきたいと思います。
そして最後は選手達が待ちに待ったゲーム。今回も前回と同様、エンドレスタッチフットのルールで、継続と前進を意識させるゲームにしました。ゲームになると選手の顔が生き生きして、本当に楽しんでラグビーをしていることが伝わってきます。予定時間で切ろうと思い笛を吹くと、全員から一斉に、「もっとやりたい!」「あと5分!」などの声が沢山出てきたので、こちらも嬉しくなってきて、クールダウンの時間を少し削ってゲームを行いました。
今後、パススキルやランニングスキルなどのレベルが向上すると、さらにゲームを楽しめるようになります。現状でのレベルでの楽しみだけでなく、さらに深い楽しみを提供できるように指導していきたいと思います。
次回から、新たに始めた事の復習と精度向上を目的にメニューを考えていきたいと思います。
[第4回練習内容]
1、W-UPストレッチ&準備運動
2、ランニングスキル
3、タックルスキル
4、100パス
5、2vs1
6、エンドレスタッチフット
7、クールダウン・フィードバック
メインコーチ 松原 裕司
アシスタントコーチ 長田 剛