本日の狭山クラスは「サポート」をテーマに行いました。ラグビーにおけるサポートとは何か?を、生徒に尋ねてみると、「ボールをもらう」や「ボールキャリアが捕まったらオーバーに入る」「声を出す」などいろんなアイデアが出て来ました。
その中でも本日はシンプルに前進したボールキャリアに対し、自分がどの位置にいて、どういうパスが欲しいのか、ということにフォーカスをあててドリルを組み立てました。
また、狭山クラスには初心者の生徒もいますので、ここで一度、基本的なパスの習得をしてもらうために、最初のウォーミングアップでパンチパスを短い距離から少しずつ伸ばしていき、パスの投げ方や取り方の基本動作を学んでもらいました。
基本動作を学びながら、自分のパートナーがどこまでパスを投げられるのか、また精度はどんなものなのかを知る事で、その後のドリルを行う上での情報源となる事を伝えると、ただパスを自分のために投げるのではなく、相手を観察して投げるようになっていたので目つきも変わりました。
そして4人組でのドローパスを行い、パスした後にさらにもう一度パスをもらえるコースにフォローをするシンプルなサポートドリルを行いました。その後、ディフェンスを付けて状況判断(ディシジョンメイキング)を加え、今まで指導したスキルやテクニックを活かす必要性のあるドリルを行いました。
ドリルが上手くいかなかったり、混乱している様子が見えた時は、練習を中断し、生徒に問いかけるようにしています。そこでは、コーチが一方的に話すのではなく、双方向の関係性を持つように簡単な質問を投げかけて、その後、生徒自身にその答えをアウトプットさせています。生徒自身で考える習慣をつけて欲しことはもちろん、自分の発言に責任を持たせるという狙いもあります。
他にもコーチが介入しないチームトークもボールゲームを中心に活用しています。生徒同士で話す事で、より良い答えは何なのかをみんなで考えてくれます。話す時間も30秒から60秒と決めておくと、ダラダラせず短い時間の有効活用も自然と身についてきます。このようなプロセスを踏むと、その後のプレーパフォーマンスはかなりの確率で向上します。自分たちで考えたことでプレーパフォーマンスが向上すると、自分で考えることに自信がつき、少しずつですが生徒達が自主的に考えて話すようになってきます。ラグビーのスキルの向上だけでなく、自分で考えるという習慣を併せて育んで行ければと思います。
「第4回の練習メニュー」
1 アクティブウォーミングアップ
→パンチパス
→ダイナミックストレッチ
2 SAQ
3 ドローパス
4 サポートパス
5 サポートディシジョンメイク
6 体幹トレーニング
7 ボールゲーム
8 振り返りの時間
メインコーチ 三宅 敬
アシスタントコーチ 西村 築