【2016岩手県釜石市クラス】第5回レッスンリポート(2016年10月13日)

今回は天候が良かったので通常通りグランドで行いました。今回のテーマは、[タックルテクニックの徹底とパス・キャッチスキルの再確認]です。まずは、選手たちとジョギング&ストレッチをしながらコンタクトの準備とランニングスキルのおさらいを行いました。

 

選手たちの身体が温まったところでタックルバッグへのタックルから始めました。最初は、タックルバックに思い切り当たる事からおこなってみましたが、釜石シーウェイブスJrの選手が多いので、みんなタックルバッグに当たる事の恐怖心はまったく無く、勢いよく身体をぶつけていました。ただ、タックルテクニックにはばらつきがありました。特にバインドが出来ずタックルバッグだけが飛んでいく選手が目立ったので、最初はバインドの重要性を伝え、その点を意識をしてもらうよう指導しました。

 

すると選手とバッグが離れず倒れることが出来るようになったので、次は左右同じ方の肩と足でぶつかる事を指導しました。すると選手のタックルがインパクトのあるタックルに変化しました。コーチ達からも「ナイスタックル」「あのタックル受けたら怪我するかも!」などの声が出るほどでした。

 

続いて、タックルの重要な要素である、「低さ」を意識してもらう為に、ゴールポストの両端にゴムをつないで、ゴムに当たらないようにタックルしてもらう練習をしました。低くなるために、タックルに踏み込む1歩前の足で低くなることの重要性を伝えました。

 

その後は、2チームに分かれて、タックルバッグをゴールラインから10mまでタックルの連続で進むゲームを行いました。チーム分けをしゲームを行うと聞いた途端、選手たちの目が変わり、とても雰囲気よく、楽しみながらベーシックスキルを学べるドリルとなりました。ゲーム性を加えると、選手同士での声の掛け合いなども生まれ、自主的に練習に取り組んでくれます。今後もテクニックの指導の中でもゲーム性は加えていきたいと思います。

 

そして次は2チームに分かれていたチームを1つにし、毎回恒例の100タイムパスレースを行いました。始まる前から選手たちがキーファクターの確認を始めてくれたので、コーチたちは、ただ見守っているだけでゲームをスタートをしました。初めて行った100タイムパスレースより、10秒ほどタイムが縮まってゴールしました。選手たちの団結力、テクニック上達、お互いのコミュニケーションや仲間同士の指摘には驚かされました。このまま、もっともっと上達を実感してもらいたいものです。

 

そして、選手たちが待ちに待ったラグビーゲームの時間です。今回は選手たちに1対1のATDFの感覚とスペースを見つけて移動する事の感覚をつかんでもらえるように、オフサイドタッチという新たなゲームを導入しました。

 

選手は新しいゲームで凄いテンションの上がりようで、最初から凄い活気で始める事ができました。選手同士が各チームでミィーティングを始めたので、こっそり聞きにいくと「僕は、こう動くから、このスペースに走り込んで」、「DFの時はマークを絶対はずされたらダメだよ」などなど・・・。

 

指導者が実践させたいと思っていたことを選手同士が自然と話しているのを聞いて、あらためて選手たちの団結力や考える力などに驚かされました。残りあと5回ですが、選手たちの自主性を伸ばしながら指導して行こうと思います。

 

次回も、今まで指導したスキルの復習と精度向上、そして、釜石クラスのテーマ[ラグビーのランニングスキルとベーシックスキル]に沿って、刺激を提供できる練習を行っていきたいと思います。次回の第6回の放課後ラグビ−は、10月17日(月)となります。

  [5回練習内容]

1W-UPストレッチ&コンタクト準備運動&ランニングスキル

2、タックルテクニック

3、タックルスキル

4100タイムパスレース

5、オフサイドタッチ

6、クールダウン・フィードバック

 

メインコーチ 松原 裕司

アシスタントコーチ 長田