第6回の放課後ラグビープログラム釜石クラスが釜石市球技場で開催されました。今回も天候にも恵まれ通常通りグランドで行いました。今回のテーマは、[タックルスキルとパス・キャッチスキルの向上]です。
練習前にシーウェイブスjrのコーチからお聞きしたのですが、普段のシーウェイブスjrの練習でも、放課後ラグビーで教わったキーファクターを意識しながら練習を行ってくれているようです。放課後ラグビーでの練習の成果が、我々の指導の時だけでなく、所属チームでも活かされていること心から嬉しく感じます。
最初はコンタクトの準備のため、ジョギング&ストレッチ&腕立て伏せやスクワットなどを行いながらコンタクトの準備とランニングスキルの復習を行いました。選手の身体が温まり心拍数が上がったところでタックルテクニックの復習から始めました。
しかし前回の練習を見ていて気付いたのですが、選手たちは得意な肩だけでタックルをしていたので、左右のタックルをするようにドリルを設けました。すると、やはり右は出来ても左が上手く入れないなどの選手が目立ったので、苦手な肩でのタックルを意識させテクニックの向上を行ってもらいました。最初は、ぎこちないタックルだったのですが回数を重ねるごとに、肩と足と低さとバインドの意識が左右違いなく行えるようになってきたので、今後の練習での上達に期待です。
次にタックルレースを行いました。レースになった途端、得意な方の肩でのみ行うのは予想できていたので、右だけ左だけと分けて行いました。レースでない時には毎回意識してできていたタックルですが、レースではなかなか意識することが出来ていませんでした。このような状況でも毎回意識しなくても肩、足、低さ、バインドが意識できるようになることが大事です。
次に毎回行っている100タイムパスレースの向上の為に、3列パスを行い、より人数の調整やコミュニケーションを意識してもらうように、1段階、練習のレベルを下げた所から行いました。レースではないので、落ち着いて周りを見ながらコミュニケーション取れる状況で練習を行いました。みんなのコミュニケーションとパススキルのキーファクターの意識が出来た所で、100タイムパスレースを行いました。すると、前回よりもタイムが速くなりました。コミュニケーションを取りながら、スムーズにパスができたいました。
指導者としては、放課後ラグビーでの子ども達たちへの指導を通して、上手くいかない時や、さらにプレーの精度を高めたい時に、一度、基本に戻る事や、レベルを少し下げた所から始めることなど、指導の基本を再確認させてもらっています。今後も新しい事や前回の復習だけでなく、あえてもっと前の練習やレベルを落としたドリルから行うなど、工夫しながら、選手達のより大きな上達をサポートしていきたいと思います。
そして、選手たちが待ちに待ったラグビーゲームの時間です。今回も選手からの希望で、前回も行ったオフサイドタッチを行いました。ボールを持っていない選手の動きと全体を見てコミュニケーションをとることを意識することをアドバイスしたところ、前回とは違うチーム同士がゲームをしているのか?と思うゲーム内容でした。
選手同士の指摘やコミュニケーションが増えた事によって、今まで上手く繋がらなかったパスもスムーズに繋がっていました。選手全員がゲームのキーポイント、1対1のATとDFの感覚とスペースを見つけて移動する事を感じながら実践していました。ラグビーの原則を学んでことでゲーム戦略の目的が明確になったのも、レベルアップしてくれた要因の一つだと思います。
今後も色んな要素を組み込んだゲームを行い、最終的にはフルコンタクトラグビーでも活かせるように指導していきたいと思います。次回からも、釜石クラスのテーマ[ラグビーのランニングスキルとベーシックスキル]にそって選手もコーチも色々な刺激や上達を感じられる練習にしていきたいと思います。
[第6回練習内容]
1、W-UPストレッチ&コンタクト準備運動&ランニングスキル
2、タックルテクニック
3、タックルスキル
4、タックルレース
5、3列パス&100タイムパスレース
6、オフサイドタッチ
7、クールダウン&フィードバック
メインコーチ 松原 裕司
アシスタントコーチ 長田 剛