狭山クラスは、本日で折り返しとなる半分が終わりました。5回目となると生徒達の関係性もぐっと深まってきて、小学校5年生も中学3年生も分け隔てなくコミュニケーションが取れるようになってきました。
特に中学生は小学生に対してプレーの強弱をコントロールし、最後に行うボールゲームも中学生が活路を見出して小学生がフィニッシュするというような光景も多く見られました。
さて、本日は「アタックブレイクダウン」をテーマに展開していきました。主にボールキャリア、そしてクリーンアウトに入るサポートプレーヤーのスキルを細かく説明しながらドリルを行いました。
まずはボールキャリアです。タックルに入られた時の倒れ方から説明をしました。タックルに入られた時に気をつけないといけないことは、ボールを相手に与える、もしくは奪われることです。シチュエーションとしましては、片手で倒れてしまい地面にボールがバウンドした勢いでボールを失う場面や、敵にジャッカル(奪われる)などがありますね。それらを防ぐスキルとして「トライラック」というスキルを行いました。イメージとしましては、目の前にゴールラインがあると思って勢い良くトライをすることです。その際、気をつけることはボールをしっかり両手で抱えて胸と地面でボールを押しつぶすこと、そして少しでも前に体を伸ばして上空から見た時に頭の先からつま先までまっすぐ伸びてボールが隠れていることです。
トライラックを作るためには、敵とのコンタクトの瞬間の体の姿勢も凄く重要で、体を横に向けて当たらない、当たる瞬間に低くなり加速させることもポイントとしてあげられます。しかし本日はコンタクト後のスキルということで、強度を上げずにトライラックをしっかり作ることを意識して行いました。
続いてボールキャリアに対してのサポートプレーヤーです。この役割もアタックを継続させる上でとても重要な役割になります。それなので、ターゲット(ジャッカルプレーヤー)を見て最短距離で掃除していく(クリーンアウトしていく)ようにボールの真上を超えることを意識しました。
そしてボールキャリア、サポートプレーヤーがセットになってコンタクトバッグに当たりました。はじめはボールキャリアが当たって倒れるまでをサポートプレーヤーは見ていたのですが、それではいくら良いトライラックができてもボールを奪われる可能性が高くなります。それなので、ボールキャリアが倒れるのをサポートプレーヤーが指示をして、そのタイミングでクリーンアウトしていくとスムーズに行えるようになりました。2人が1つというイメージですね。
こうしてスキルを身につけた後に、タッチフット形式のボールゲームを行いました。はじめは実戦で使うスキルにぎこちなさはあったのですが、時間が経てばルールを活用しながらアタックはフェーズを重ねて、できたスペースにボールを運んでのトライがいくつか生まれました。しかも小学校5年生から中学3年生をミックスさせたチームでそれらができたわけですから、いいチームワークとコミュニケーションがもたらした結果ですね!
本当に回を重ねるごとに成長していく姿が我々も楽しいです。残り半分も安全に注意しながら、楽しんでいきたいと思います。
「第5回の練習メニュー」
1 アクティブウォーミングアップ
→ボール集めゲーム
→ダイナミックストレッチ
2 SAQ
3 トライラックドリル
4 クリーンアウトドリル(B.O.B)
5 ブレイクダウンスキル
6 体幹トレーニング
7 ボールゲーム
8 振り返りの時間
メインコーチ 三宅 敬
アシスタントコーチ 西村 築