【2016埼玉県熊谷市クラス】第8回レッスンリポート(2016年10月20日)

10月20日(木)練習開催前に悲報が流れました、これまで日本のラグビー界を牽引して下さいました、平尾誠二さんがお亡くなりになられました、大変残念です。熊谷クラスでは、練習前に「黙祷を捧げ」ご冥福を祈り練習を開始しました。

 

第8回目の熊谷クラス、本日のフォーカスするテーマは「ディフェンス・スキル」です。「プレッシャーとボールの争奪」を強くイメージしてもらいながら選手達にはトレーニングする事をお願いしました。

 

■ウォーミングアップ

ウォーミングアップではメディシンボールを使用し、身体(コア:体幹)を大きく動かす運動から入り、メディシンボールを使ったパスで大きな衝撃を受ける動作。その後は、パドリング(胸当て)→リフトアップ(脇の取りあい)をおこない、相手より低い重心位置を意識してもらいながら、相手より優位なポジションを奪うためのスキルを紹介しコンタクト練習の準備を整えていきました。


 ■「1vs1ボールの争奪」

先ず始めは「ボールの争奪」を1vs1で実際におこないましたが、手で引っぱって奪おうとする選手が多く、もっとボールに顔を近づけ、低くなって押したり引いたりするように促したところ、争奪の質が格段にあがりました。ただし、一番重要な「ボールを奪う気持ち」「ボールを奪われない気持ち」これが前面に出ている選手達は特に良かったです!


■ハイボールキャッチ

その後、定番メニューのハンドキャッチとハイボールキャッチをおこないましたが、前回の課題でしたハイボールキャッチのジャンプ動作(踏み切り)は改善が見られており、高さが一段あがってました!(素晴らしい!!)

 

■ゾーンDFドリル

ゾーンDF(ラック周辺)のドリルとしては、①ポスト(ラックに1番近い選手) ②ノミネート ③ファストアップ ④リメイク(リロード) を基本動作として、ボールアウトと共にDFラインがしっかりと全員で前に出る動作、そして次のポイントへのリメイク(リロード)の速さ についてこだわったドリルをおこないました。初回のドリルということもあり ①のポストが手をあげられない、コールできない ②のノミネートで、ワンアームの幅に立てない ③のファストアップで、アップコールだせない、スピードが上がらない、プレッシャーが弱い と言う部分がまだまだ大きく改善できる内容となりました。次回以降も継続しておこない修正していきます。【動画をご参照下さい】 


■タックルテクニック

タックルテクニックⅠ

まずはファストアップ→ショートステップ→ダウンスピード→ヒットスピード→リロードを基本の動作として紹介し、ボールキャリアへプレッシャーをかけながら、どちらにステップを踏まれても対応しながら、最後は低く強くタックルに入る意識をもってもらいました。【図と動画をご参照下さい】


タックルテクニックⅡ

続いてボールキャリアと見立てた相手がハンドダミーをもって左右にステップするのですが、タックルテクニックⅠの応用をつかって対処します。課題はヒットした際のヘッドアップとレッグドライブの弱さです。【図と動画をご参照下さい】


タックルテクニックⅢ

最後にタックル前の動作(コミニュケーション含む)について整理しました。ATとDFの人数が同じ状態であれば必ずDFが勝利するよう、先ずはノミネートしてしっかり前に出てプレッシャーを掛けることにフォーカスしました。AT人数が優位の際はインサイドアップするタイミングと「プッシュのコール」相手がクロスした際の「チェンジのコール」も紹介してDFコミニュケーションのスキルをあげてもらいました。【動画をご参照下さい】

■タッチフット

タッチされたらポイントのDF両サイドは「ポストコール:手を上げる」をルールとしておこないました。本日のテーマである『ディフェンス』をより意識してもらいながら相手に「プレッシャー」を掛けてくれまたが、見ていて非常に

タッチフットの質が上がったように感じました。

 

最後に恒例の「ストロングボディーポジション→スクラム姿勢」を行って第8回のクラスを終了しました。深谷市上柴中学校から来ている中学2年の大野楽夢さんの「1,2,3“ファミリー”」の掛け声で解散となりました!

【第8回練習内容】

メインコーチ 太田正則

サポートコーチ 祝田康彦

協力 立正大学ラグビー部選手(5名)