今回のテーマは、「左右の肩でのタックルテクニック習得・パスとキャッチスキルの向上・1v1 ATのチャレンジ」です。
最初はタックルの準備でストレッチやBWでのレジスタンストレーニングとハンドリングの準備として簡単なゲーム、そしてランニングなどをしながらコンタクトの準備としてタックル・パス・キャッチ・ランニングスキルの復習を行いました。
まずは、3列パスから行いました。今回はパスのキャッチだけでなく、コミュニケーションをテーマとして加えました。方法としては、3列パスを行っている最中に、ホイッスルでどんどん列数が増えていくというメニューです。新しいドリルになったのですが、7回目ともなると選手はドリルの説明をするだけで、「じゃあ、列が増えたらこうしよう」「って事は、ここの選手がこっちに動こう」などの選手同士で話し合いを始めていて、コーチ達の想像を超えるスムーズさとテンポで新しい課題をクリアーしていました。パス・キャッチのスキルも上達しているのが見え、このメニューをやらせた最初の頃との差を実感することができました。
次はタックルテクニックです。タックルに関しては、同じスキルで左右の肩でタックルできる様にする事ということを前回からの課題としています。左右でタックルを入れるように、2列に分けておこなったのですが、やはり苦手な肩でのタックルスキルに課題が見られたので、1回1回、ポイントを指摘しながら進めました。前回は、練習の最後に、やっと苦手な方のタックルフォームを修正できるという感じでしたが、今日は比較的早く、苦手な方でも正しいタックルが行えていました。残り3回で完全に習得出来るように指導していきたいと思います。
そして、今回が初めての指導となる1v1を行いました。真正面からのディフェンス対してのアタックだけでなく。毎回違った色々な角度からディフェンスが出てくるようなシチュエーションで行いました。最初は何も言わずルールだけを説明して選手を見守っていたのですが、上手にできる選手と上手にできない選手が極端に分かれたました。上手くできない選手を中心に話を聞くと、今まで指導を受けた経験がないとのことだったので、相手の位置・相手との間合いなど、1v1のポイントを指導しました。すると上手くいかなかった選手も毎回とは言いませんが、上手く相手を抜きスコアできるようになってくれました。今日は、あまり時間と割いて深く指導することはしていないので、今後の成長が楽しみです。
その後はゲームへ。今回も選手からの熱い要望でオフサイドタッチを行いました。選手たちは毎回のゲームを本当に楽しんでいます。ゲームの中では、今まで指導している様々なスキルの要素が入っています。ゲーム前に我々から、「それらのスキルを実戦の中でもチャレンジして欲しい」と伝えました。
オフサイドタッチは、個人個人のスペースと1v1の局面が多いので、今回行った1v1がどの様に生かされるかを見守っていましたが、今日も若い選手の吸収力に高さに驚かされました。スペースを見つけて走り込む、相手との間合いを意識してのポジショニングなど、指導したことを実戦してくれていました。
今回で7回目の指導となりましたが、選手たちを見ていると、言った事を理解してすぐに実践する理解力と実行力の速さも、回数を増すごとに向上しているように思います。指導者としてはラグビーのスキルを指導しているわけですが、小、中学生たちがラグビースキル以外の部分でも成長する様子を見て、我々も喜びを感じていました。
残り3回ですが、最初に掲げた「ラグビーのランニングスキルとベーシックスキルの向上」というテーマについて、選手が成長を実感してくれるような時間にして行きたいと思います。また、我々も、今までの指導の成果として、選手の成長を感じられることを願っています。
[第7回練習内容]
1、W-UPストレッチ&コンタクト準備運動&ランニングスキル
2、3列パス
3、タックルテクニック
4、1v1
5、オフサイドタッチ
6、クールダウン&フィードバック
メインコーチ 松原 裕司
アシスタントコーチ 長田 剛