8回目となる本日は「ブレイクダウン」をテーマに行いました。特にボールキャリアへの2人目、そしてタックラーへの2人目のサポートプレーヤーに重きを置いてブレイクダウンのスキルを落とし込みました。
何よりもリアクション(反応の速さ)が大事ではないかということで、最初のウォーミングアップでリアクションドリルを2つ行って潜在的にリアクションの重要性を意識してもらいました。また、低さも重要ですね。高い姿勢よりも低い姿勢、しかもただ低い姿勢ではなくどういった低さの姿勢で力を発揮できるのかということを西村コーチより細かく説明をしてもらいました。
「速さ×低さ=強さ」を定義にすることでシンプルに生徒たちは考えることができました。最初はぎこちない動きもありましたが、意識しようとしていたので早い段階でこちらの想定するレベルまで到達してくれました。生徒たち自身が過去の流れから考えてプレーをするようになったのも、大きな要因だと思います。
一つ一つ切り取った局面をドリルにしていき、少しずつピースを合わせていって最後のボールゲームを行いました。
ボールゲームでは「ジャッカルタッチフット」というゲームを行いました。ルールはまず、アタック側はタッチをされたらトライラックを形成します。次に2人目はクリーンアウトの姿勢をとりますが、ストロングポジションでなければターンオーバーにします。そして3人目が持ち出しありのSHをします。またディフェンス側は両手タッチが基準で、タッチをした人は自陣のインゴールまで帰らなければいけません。タッチ5回で攻守交代です。
そしてここからこのゲームの肝となる部分です。各チーム、黄色のビブスを着た選手が1名いるのですが、その選手は特殊な能力があります。何かと言いますと、黄色ビブスはディフェンスの時、タッチしても自陣に帰らなくて良い。なおかつボールキャリアがダウンした時にアタック側の2人目が遅ければ先にスペースを取ることができてジャッカルが成立する。というルールです。
このゲームの狙いは、とにかくブレイクダウンにアタック側のサポートプレーヤーは到達をして継続させることです。また、ジャッカルプレーヤー(黄色ビブス)の運動量が上がり、タックルシチュエーションへ自然と行けるようになればという狙いもあります。それらのルールや縛りの中で、どうすれば活路が見出せるのかということをゲーム間の短い時間でチームトークをしてもらいます。そうすることで試合ごとの成長が目に見えて現れます。今回はルールを覚えるので精一杯なところがありましたので、次回も同じルールでやりましょう!
「第8回の練習メニュー」
1 アクティブウォーミングアップ
→リアクションドリル①
→リアクションドリル②
→ダイナミックストレッチ
2 SAQ
3 ブレイクダウンスキル
→プッシュマン
→テイクスペース
→クリーンアウト
→連続クリーンアウト
4 体幹トレーニング
5 ボールゲーム
6 振り返りの時間
メインコーチ 三宅 敬
アシスタントコーチ 西村 築