【2016岩手県釜石市クラス】第10回レッスンリポート(2016年11月16日)

10回の最後、第10回の放課後ラグビープログラム釜石クラスが、釜石市球技場で開催されました。10回目の釜石クラスは、学校のクラブ行事など、欠席者が1名で、21名でスタートいたしました。

 

最後となった今回のテーマは、今まで集大成、[パス&キャッチのテストとゲーム中でのキーファクターの意識]です。

 

最初はストレッチや釜石のグランド環境ならではのクロスカントリー、そして簡単なボールゲームでハンドリングのアップなどで身体を温めスタートいたしました。

 

最後となる今回は、ゲームと100パスだけの練習内容にしたので、前回同様コーチも選手も常にキーファクターの声掛けや2グループに分けてミーティングなどを行いながら進めていきます。

 

最初は恒例の100パスから。 1回目目の記録が1分50秒だったので、1分40秒を目標タイムとしスタートしました。選手達の意気込みがやはりいつもと違いました。さっそく選手同士で話し合い、キーファクターの確認を行い始め、試合さながらのテンションで始めました。こちらはタイムを更新するまで行うつもりでしたが、1回目目からミスなく1分30秒という記録をたたきだします。あまりの記録の良さとスムーズさにコーチたちは驚き、時間を余分に取っていた事に焦りだしましたが、選手の方から、「まだいい記録でるよ。」「もっと速くできる」などの声があがり、もう一度行うことにしました。

 

すると、1分25秒という記録がでました!選手一人づつが1秒以上づつ縮めるタイムが出て、選手とコーチ、そして普段指導しているシーウェイブスJrのコーチも驚きと喜び、今まで10回行ってきたことが選手達にしっかり伝わり身についているのを感じる事が出来てうれしく思います。

 

ここからは、ゲームです。まず始めにエンドレスタッチから始めます。流石です、球の動き・前進の意識・コミュニケーション・スペースの把握。どれをとっても今までで一番の内容です。コーチ達は何も指導をしなくても、キーファクターの意識やチームとしての統率がとれていました。コーチ達も、コーチという立場を忘れ、一観客の様な視点でゲームを見てしまうほどのゲーム内容でした。

 

そしてノーマルタッチフットに移行します。今回は5回タッチで攻守交代にしおこないました。このゲームでも同じで、コーチ達の指示などは一切必要のないほどの選手たちの動きでした。僕たちコーチ達が思ってる以上に選手達のスキルが成長し自分たちで考える能力が育ったのを見れる事ができ、自分たちが教えてきた事の意味や喜びを感じる事が出来ました。

 

今回で最後となってしまう放課後ラグビー教室ですが、選手達を指導する事で僕たちコーチ達が気づかされる事が沢山あり指導しているつもりが、最終的には大人のコーチ達が、選手達に育ててもらったな、と感じています。そして何より選手達の毎回毎回楽しみながら成長を感じ満足して帰って、またワクワクして練習に参加してくれる選手を見れたことに、感謝と喜びでいっぱいです。

 

これで今年の放課後ラグビー教室は終了いたしますが、今後このような機会で沢山の人達がラグビーに触れる事が確実に日本ラグビーの発展・普及・底上げにつながって行くと実感しました。コーチ・ラグビー選手達一人一人がラグビーの楽しさをラグビーを知らない人達に広めていける機会が増える事を願っております。

 

最後になりましたが、プログラムに携わって頂いた協会関係者の皆様、釜石市職員の方々、シーウェイブスJrの指導者の方々、そしてなにより選手達。

ありがとうございました。

 [10回練習内容]

1W-UPストレッチ&クロスカントリー&ボールゲーム

2、100パス

3、エンドレスタッチフット

4、タッチフット

5、クールダウン&振り返り

6、閉会式

 

メインコーチ 松原 裕司

アシスタントコーチ 長田