東大阪市花園ラグビー場において、今年度第6回目の放課後ラグビープログラムが開催されました。
本クラスのテーマは『つながる、つなげる』。
このプログラムでは、積極的に自分から率先して「つながる、つなげる」姿勢を持つことを最重要課題としています。たとえば、ここまでのレッスンで学んだことを実践し、正確な技能を習得することで選手としての成長に『つなげ』てほしい。また、ラグビーの技能そのものだけではなく、毎日の挨拶や練習終了後の後片付け、施設利用後の掃除など、現代社会では時に『他人任せ、人任せ』になりがちなことでも、感謝の気持ちを持って自らすすんで行動することにより、社会に貢献し、かつ社会を生き抜けるチカラを持つことに『つなげ』てほしい。と、技術の習得だけではなく、人間的な成長という面にも重きを置いて子どもたちと関わっています。
さて、今回のレッスンのテーマは『実践』。ここまで習得したスキルやテクニックを、より実戦(試合)に活用するための練習を計画し、ここまでのスモールステップからはガラリと手法を変えて、いざクラスがスタート!
前回のレッスンテーマである『仕掛ける』を復習として盛り込んだウォーミングアップを念入りに行い、中学生グループ(+小学6年生数名)と小学生グループに分けてゲームライクトレーニング(タッチフット形式)を実施しました。
ここまでのスモールステップ方式から、ゲームの中で出たお題(課題)を修正練習として即興ドリルをゲームの間に行い、再びゲームに戻すという『MTM』手法を用いてレッスンを進めていきました。その理由は二つ。一つ目は、寒さが増していく中で出来るだけ身体が冷めない方法を取ることにより怪我や風邪の予防につなげること。二つ目は、練習を側で見る『待ち時間』を極力なくして運動量を最大限に確保しながら、子どもたち自身でプレイを振り返ってここまでのテーマに沿って自立実践できるように導くことです。
ゲーム間に各チーム内で話し合う『チームトーク』では、本クラスのテーマを忘れがちな子どもたちも、どんどんゲームが進んで行くにつれて自ら積極的に発言し、レッスン終了間際には本当のチームであるかのような声を互いに掛け合いながら熱いゲームを繰り広げてくれました。
本レッスン最後のクロージング(振り返り)では、『次のレッスンは最初から今日の最後の雰囲気でやろう!』との頼もしいコメントも飛び出し、自ら発言しようと多くの子どもたちが手を挙げてくれました。
まだまだ課題は多くありますが、残りのレッスンの中で私自身も子どもたちと一緒に成長させてもらえるよう、今まで以上に『つながる、つなげる』を日々実践しようと強く思えた、今夜の花園でした。
【第6回練習内容】
1:オープニング
2:ジョグ&ナンバーゲーム
3:ダイナミックストレッチ
4:じゃんけん抜き合いゲーム
5:リアクションゲーム
6:アジリティゲーム
7:タッチフット形式ゲームライクトレーニング(小学生用コート・中学生用コートを作成)
8:チームトーク
9:タッチフット形式ゲームライクトレーニング(タッチ後のアクションを加える)
10:チームトーク
11:4人パス(修正練習)
12:タッチフット形式ゲームライクトレーニング(ランニングスピード70%)
13:チームトーク
14:タッチフット形式ゲームライクトレーニング(タッチ後のアクションを増やす)
15:チームトーク
16:タッチフット形式ゲームライクトレーニング
17:チームトーク
18:マーカー片付けフィットネス
19:クールダウン
20:クロージング
メインコーチ:南條賢太
アシストコーチ:射手矢なづき
サポートチーム:アナン学園女子ラグビー部