【2016兵庫県神戸市クラス】第3回レッスンリポート(2016年12月21日)

皆さん、こんにちは!メインコーチの冨岡です。3回放課後ラグビープログラム神戸市レポートです。この日は冬なのになんだか生暖かい気候で気持ち悪かったですね。生徒たちにとっては身体が冷えないので練習するにはちょうどいい気候だったかも知れませんが、私は着ていたダウンコートを何度も途中で脱ごうか迷いました。

 

さて第3回目を迎えた今回は、相手の防御網に傷口をつける為の一つ手前の段階である「スペースに立つ=シャークポジション」にフォーカスして練習に取り組みました。前回は「スペースを見つける=シャークアイ」でしたので今回はその続きということになります。

 

練習の構成です。

 ウォーミングアップ シャークアイビジョンドリル シャークポジションにフォーカスしたミラードリル シャークポジションパスドリル タッチフット

 

 ウォーミングアップ

ニーグラブ/モモ前リーチ/フロントランジ&サイドベント/フロントランジ&サイドツイスト/スパイダーウォーク/スパイダーコンボ/リアクションドリル

 

股関節・肩関節を連動させながらストレッチを行いました。生徒のみんなも少し慣れてきたように見えました。股関節・肩関節可動域を確保することはラグビーパフォーマンスを向上させる為に重要なキーファクターです。股関節が固いと低いタックルやブレイクダウンに入ることができない、肩関節が固いと肩が上がらず低い姿勢で相手を掴まえることができません。準備運動も兼ねていますが、現代ではもはやトレーニングと位置づける方がいいかもしれません。

 

 シャークアイビジョンドリル

前回のドリルと同じく、視野を広げる練習です。前回は全体の画を捉えるのに苦労していた生徒たちが多くいましたが、今回は、さすがジュニア世代!すぐに上達します。ほとんどの生徒が全体像を把握することができていました。全体像を把握することで、目の前で起こる状況を確認し、瞬間的に情報収集できるのです。それが判断力と行動力に繋がっていきます。視覚から全ては始まると言っても過言ではないですね。

 

 シャークポジションにフォーカスしたミラードリル

3m間隔に6つのマーカーを長方形に並べて、2人の人間が向かいあって立ち、空いたマーカーに素早くタッチするミラードリルです。単なるミラードリルです(笑)。だたし、アジリティをメインの目的にした練習ではありません。目的は攻撃側は空いているスペースを防御する人よりも早く見つけて、早くポジショニングするということを意識して取り組みました。

 

 シャークポジションパスドリル

この練習はスクラムハーフを入れて6人で実施します。1回の中にラン、パス、サポート、リロード(ポジショング)が含まれているので、パスをして終わりではなく、仕事を探し続けなければいけませんので試合で起こるシチュエーションに近いパス練習です。ここで多く見えた課題は「ポジショニング」です。敵の防御網に傷をつける為(シャークバイト)の「シャークポジション」が上手にとれませんでした。

 

どうしても浅くなってしまう生徒が多く見受けられました。浅くなると相手の防御網には浅い傷口しかつけれません。またパスミスが多くなってしまいます。なぜなら、浅くなるとパスをもらう時、「点」でしかもらえなくなってしまうからです。点でしかもらえない位置に立つとどうなるか。もしスクラムハーフがブレイクダウンでプレッシャーを受け、スタンドオフに供給するパスがバッドパスになってしまった場合、スタンドオフ以降の攻撃ラインに入っている選手のタイミングが全て合わなくなってしまいます。ライン全体が「つっかえる」というイメージでしょうか。

 

つっかえながらボールをもらってもその選手のスピードはゼロになり、防御に圧力をかけることができなくなってしまいます。またつっかえているので味方は横一列に並んだ状態になってしまいます。これだともしパスが後ろに逸れてしまった場合、スピードが死んでしまいます。少々のミスをリカバリーできるラインの深さ、走り込んでいくスピードを殺さない深さを保ち、防御網に圧力をかけ、ダメージを与えていかなければいけません。来週はシャークポジションの中でも「深さ」にフォーカスして練習したいと思います。

 

 タッチフット

最後のタッチフットでは、「シャークアイ」「シャークポジション」をテーマに練習しました。まだまだボールの行方が気になってしまう生徒が多くみ受けられました。そこでコーチが「シャークアイ!!」「シャークポジション!!」とコールすると「はっ!」と気づき直ちに前を見てポジショニングしようとする姿勢が見られたのはとても良かったです。

 

普通に「前をみろ!」よりキャッチなフレーズを使うことでインパクトを持たせられたことは良かったです。(ルー大柴を意識している訳ではありません)しかし、先程も言いましたが、空いたスペースにボールを運ぶ為に効果的な「シャークポジション」にまだまだ立てていません。

今後もどこに立てば効果的な攻撃ができるのか、立つ為には何か必要なのかを考えられるパスドリルやボールゲームを中心に練習していきたいと思います。

 

次回は攻撃の集大成「シャークバイト」です!お楽しみに!

【第3回練習内容】

1、ウォーミングアップ

2、シャークアイビジョンドリル

3、シャークポジションにフォーカスしたミラードリル

4、シャークポジションパスドリル

5、タッチフット

 

メインコーチ:富岡

アシストコーチ:梶原