【2016兵庫県神戸市クラス】第5回レッスンリポート(2017年1月18日)

こんにちは。神戸クラスメインコーチの冨岡です。今回でこのプログラムも折り返し地点にきましたね。早いですね。。

 

さて、今回の練習のクラスレポートの前に少し嬉しい事がありました。ある小学クラスの生徒が「コーチ、前回休んでいたので何をやったか教えて下さい」と聞いてくれたことです。私はこの時、この生徒はきっと上手くなるなぁと感じました。私がコーチをしているレイラーズの選手も勤務上、練習に来れない時があります。恥ずかしい話しですが、この時、選手たちは何かを聞いてくるわけでもなく、わからないまま平気で次の練習に参加してくる選手もまだまだいる中、こんな小さい小学生の子どもがわからないことをコーチに聞いてくる姿勢に驚きました。この生徒にとってとても良いことです。

 

また聞いてくれた問いに対し、近くに座っていた違う生徒に何をやったか教えてあげてほしいと話すとその生徒が「シャークバイト」をやってそのために必要な事が「シャークアイとシャークポジション」とちゃんと覚えていてくれたことが嬉しかったです。レイラーズの選手も見習うべきです。

 

と、長くなりましたが、ここからはいつも通り今回のテーマについてレポートします。今回のテーマは防御時の「シャークアイ/見つける」です。攻撃時と同じく「見つける」→「立つ」→「前にでる」というサイクルで構成しています。

 

一番最初にも言いましたが、いくら破壊力のあるタックル力が持っていてもタックルエリアに立てていなければその力が発揮されることは残念ながらありません。あの選手はタックルバックにタックルする時だけ凄いとか10回に1回はえげつないタックルをする、じゃいけません。高い確率で正確なタックルする為にはまず「シャークアイ」で相手がどこにいるのかを見つける事がファーストステップになります。

 

今回はこの防御のファーストステップである「シャークアイ」にフォーカスして練習しました。

 

練習の構成です。

①ウォーミングアップ

股関節、肩関節稼働域の確保と筋温を上げる事にフォーカスし取り組みました。

 

②スクエアシャークアイドリル

このビジョンドリルは攻撃時のシャークアイでやりました。

説明は割愛させて頂きます。

 

③ラインシャークアイドリル

この練習は②のドリルで使ったスクエアのマーカーを全て繋げて複数で行うラインディフェンスバージョンに変えたドリルです。ラインディフェンスにする事で敵の位置、横にいる味方の位置、オフサイドラインを捉え続けることが必要になります。情報量が増えるので、ラインがガタガタになっていたり、マークを外されていたり、オフサイドの位置に立ってしまってたりと問題が多発していました。笑 もっと首を振って視野を広げ獲物を捕らえる為にシャークアイに必要な視力を高めないといけませんね。

 

④呼び込みシャークアイドリル

コート中央に攻撃6人、防御4人が寝た状態からスタートし、更に両サイドの外側に立つ防御の選手が寝ていた防御側の選手を呼び込みラインを作り、防御する練習です。攻撃は両サイドに分かれて人数が少ない方に攻撃を仕掛けてくるので、防御側は早く立ち上がりシャークアイで相手を見つけなければいけません。何度か防御を突破されるシーンがありました。原因としては、シャークアイする視線の先が相手関係なく自分たちのスペースを埋めることに向いてしまっていたからです。防御時のシャークアイは相手とスペースの両方を見る必要があります。ここでまずスペースを見る前に相手がどちらに攻撃を仕掛けてくるかを見て、自分たちのスペースを埋めようと伝えました。すると相手をしっかり捕らえることができたので防御を突破されるシーンは劇的に減りました。

 

4ポイントシャークアイタックルドリル

中央にタックルバッグを6個セットし、様々なポイントからスタートし、相手の前に素早く立ちラインで前に出て防御する練習です。この練習はシャークアイとそれを繋ぐコミュニケーションが必要になります。前段の練習から少しづつゲームに近い状況を作り出しているので、よくコミュニケーションも取れていました。たまにノミネートミスがあり、1人の攻撃の前に2人が立ってしまう問題がありましたが、自分たちで改善しようする姿勢が見れた事は非常に良かったかと思います。

 

⑥シャークアイにフォーカスしたタッチフット

ここでは意図なくタッチフットをやるのではなく、「シャークアイ」という一つのテーマに絞って練習しました。これまでのタッチフットとは精度が良くなっている様に見えました。何がかというとフォーカスポイントがブレてしまうと良くないのであえてここでは言いませんでしたが、攻撃側の選手がシャークアイ、シャークポジションを意識できていたことです。その結果、圧力のある攻撃ができていました。それに対し、防御側はボールウォッチャーになり、攻撃側にポジショ二ングでズラされている問題が発生していました。その問題が起きた瞬間に笛で止め、介入し、起きている問題が何なのかを確認しました。

良いことです。これまでの練習が実になっています。そして防御側の問題意識も高まり、なぜ防御時にシャークアイが必要なのかを理解してくれたと思います。

 

この調子でみんな上手くなれる様に頑張りましょう!次は防御時のシャークポジションです!お楽しみに! 

【第5回練習内容】

1、ウォーミングアップ

2、スクエアシャークアイドリル

3、ラインシャークアイドリル

4、呼び込みシャークアイドリル

5、4ポイントシャークアイタックルドリル

6、シャークアイにフォーカスしたタッチフット

 

メインコーチ:富岡

アシストコーチ:梶原