【2016大阪府東大阪市クラス】第9回レッスンリポート(2017年1月18日)

東大阪市花園ラグビー場において、今年度第9回目の放課後ラグビープログラムが開催されました。

  

本クラスのテーマは『つながる、つなげる』。

 

このプログラムでは、積極的に自分から率先して「つながる、つなげる」姿勢を持つことを最重要課題としています。たとえば、これまでのレッスンを通して学んできたことを実践し、正確な技能を習得することで選手としての成長に『つなげ』てほしい。また、ラグビー技術そのものの習得だけではなく、人間的な成長という面にも重きを置いて子どもたちと関わっています。

 

さて、今回はこれまで積み重ねてきたレッスンの総決算。極力自分たちだけの力で主体的に練習に取り組むことができるかどうか試せるようなプログラムをプランニングしました。毎回子どもたちの進化を見られるのが楽しみで仕方ない最近の私ですが、わけもなくニコニコしてしまいそうになるのをぐっと抑え()、いざレッスンがスタート!

 

グラウンドを大きく均等に2つに分けてタッチフット形式ゲームのコートを作り、実践速度と各コートでプレイするメンバリングだけを私たちコーチ陣が設定。それ以外は全て選手たち主導でゲームを進めていきます。そもそもラグビーとは、選手たちがお互いに決めた約束(ルール)に基づき、それを遵守して楽しむスポーツとして生まれた歴史があります。ゲームを開始する前に子どもたちが自ら話し合い(チームトーク)、その中で様々なルールを決めてレッスンを進めていきます。提案し、話し合い、決定し、それを自分たちが自ら運営する。そうすることで、自由と、それに伴う責任も生まれ、こうした主体性をもった行動が出来た時には自然と気持ちも前向きになり、厳しいトレーニングの中にも輝くような笑顔が弾けます。目の前で繰り広げられる溌剌としたプレイに私たちコーチも感無量です。

 

と、そこまでのレッスンをコート外から観察していたコーチ陣。今度はレベルアップできそうな選手をピックアップしてコートの移動を勧めました。途中、子どもたちをグラウンド中央に集めてルール設定におけるアドバイスと速度変更を伝え、またゲームを繰り返していきます。こうしてレッスンも中盤に差し掛かり、より実戦に近い状態を作るためフルコートを使ってゲームを進める時には私もレフリー役としてゲームに参加。

 

子どもたちのプレイにおけるミスも、クラス開始当初に比べて圧倒的に少なく、グラウンド上でのレッスンテーマである『つながる、つなげる』をもはやごく自然に体現出来るようになっている彼らに感銘を受けます。クールダウンのストレッチ中にも年長者から年少者に積極的に声かけをする子どもたち。レッスンを終え、振り返りや後片付けも年上が年下に自ら背中で手本を示す姿にますます感慨深くなりました。

 

 振り返りの際には『次が最後のレッスンなので、今日以上にミスを少なくしていきたい』と小学生からも頼もしい言葉が飛び出し、レッスンを通してここまで成長した姿がとても誇らしく、残すところ後一回になったレッスンがとても名残り惜しくなった今夜の花園でした。

【第9回レッスン内容】

1:オープニング

2:タッチフット形式ゲームライクトレーニング

3:ダイナミックストレッチ

4:馬跳びゲーム

5:タッチフット形式ゲームライクトレーニング

6:チームトーク

7:タッチフット形式ゲームライクトレーニング

8:チームトーク

9:タッチフット形式ゲームライクトレーニング(フルコート)

10:チームトーク

11:タッチフット形式ゲームライクトレーニング(フルコート)

12:チームトーク

13:タッチフット形式ゲームライクトレーニング(フルコート)

14:チームトーク

15:タッチフット形式ゲームライクトレーニング(フルコート)

16:用具片付けフィットネス

17:クロージング

 

メインコーチ:南條賢太

アシストコーチ:竹田良信