【2016兵庫県神戸市クラス】第9回レッスンリポート(2017年2日15日)

皆さんこんにちは。神戸市クラスメインコーチの冨岡です。は前回実施時よりも天候がよく、数名の生徒は1時間前からグランドへ入り、楽しそうにキックやパスの練習を行っていました。「子どもは風の子」、中にはTシャツ1枚で走りまわる生徒もいます。本日も彼らにたくさんのパワーをもらいながら、神戸市クラススタートです。

 

今回は、前回まで取り組んできた、「シャークアイ・シャークポジション」の復習に加え、「ブレイクダウン」にフォーカスした練習構成で実施いたしました。

 

本日の練習構成です。

①ウォーミングアップ

41組ロングパス/41組キックパス/スパイダーウォーク/ランジウォーク/サイドウォーク/加速走

 

②シャークアイビジョンドリル(ファンゲーム)‐相手を見つけるⅠ‐※詳細:「第7回・8回 神戸市クラスレッスンリポート」記載

今回も「コミュニケーションの重要性」をより体感できるよう、前回同様、エリアを拡大して実施しました。

今回は異年齢集団のメリットを生かし、各チームの中学生に、「これまで意識をして取り組んできたことを、小学生と一緒に再確認して下さい。」とアプローチをしてみました。円陣の中にはうつむいたままの生徒、友達と話をし始める生徒もいる中、中学生たちは私も勉強になるほど、興味を惹かせる言葉を器用に選び、一生懸命仲間に対して「シャークアイのポイント」を説明してくれました。ドリルが始まると、場面によってはシャークアイができているのに、うまくコミュニケーションを取れないという新たな課題を見つけた生徒もいましたが、全体的には「シャークアイ」が浸透したように見受けられます。今後もそれぞれが「シャークアイ」を生かし、チームに貢献できるプレーヤーになってもらえれば幸いです。

 

③タックルテクニックの基礎‐バインドと踏み込み‐※詳細:「8回 神戸市クラスレッスンリポート」記載

前回取り組んだ「タックルテクニックの基礎」を、今回も引き続き継続して実施しました。前回説明したバインド・踏み込み・高低差のタイミングや重要性を、再度質問を投げかけながら確認し、それぞれの「有効的なタックルの実現」をゴールに、1人ひとり異なる課題を個別に抽出、アドバイスをしました。前回リポートにも記載させていただいた通り、タックルには必ず、体格・筋力・敏捷性など、それぞれの個性が生かされます。自分の得意分野を明確に理解し、取り組むことで、「自分だけのタックルテクニック」を習得することが可能となり、また、それはどのカテゴリーに属したとしても、継続して「極める」ことがシンプルになると考えます。現時点では全体的に「発見する」という地点にいますが、それが「習得」へと変わり、やがて「極める」というステージで取り組めるようになっていくでしょう。

 

④ブレイクダウンの基礎‐テイクアウト(オーバー)‐

5m四方のエリア内に、タックルをされたと仮定したプレーヤーを配置。またがるようにジャッカル、又はエリアを獲得しようとしている相手プレーヤー(ハンドダミー)をセットさせ、ハンドダミーに対してテイクアウト(オーバー)。ブレイクダウンエリアでの勝敗は、ゲームの勝敗を左右するほど重要なカギとなります。現在では社会人や大学生だけでなく、ラグビースクールでも「ブレイクダウンエリアの勝負」に強いこだわりを持つチームが増えつつあります。ここでは、ボールに対して働きかけてくる相手を「テイクアウト(オーバー)」する際に必要な、基礎的なテクニックにフォーカスをして取り組みました。「タックル」と「テイクアウト(オーバー)」、言葉は異なりますが、私はこの2つを同じものだと考えます。違いとしては、自分が定めたターゲットプレーヤーがボールを持っているか、持っていないかという点だけで、「相手の意思を奪う」という目的は2つとも同じです。生徒たちは、これらの説明をうまく理解してくれたのか、導入直後からタックルテクニックの基礎を発揮し、上手に相手をテイクアウトしていました。次に、「相手を排除し切る」という目的をより明確にし、負荷を上げた状況で発揮できるかチャレンジをしてもらいましたが、ここでも基礎を忘れることなく相手の芯を捉え、目的を達成してくれました。ブレイクダウンエリアのテクニックは、今後各段階、ポジションを問わず、必ず必要となってきます。この教室で伝えた重要性、取り組んだ基礎が、生徒たちの今後のラグビー人生にプラスになれば幸いです。

 

次回は神戸市クラス最後のレッスンとなります。もう一度ラグビーの楽しさ、団体スポーツの素晴らしさを実感してもらえるよう、「楽しい!」をテーマに開催したいと思います。

 

【第9回練習内容】

1、ウォーミングアップ

2、シャークアイビジョンドリル(ファンゲーム)‐相手を見つけるⅠ‐

3、タックルテクニックの基礎‐バインドと踏み込み‐

4、ブレイクダウンの基礎‐テイクアウト(オーバー)‐

 

メインコーチ:富岡

アシストコーチ:梶原