【2017北海道札幌市クラス】第3回レッスンリポート(7月19日) 

天気 晴れ 気温23度

先週とはうって変って、半袖では肌寒くも感じる「北海道の通常の7月」の中での練習となりました。 学期末も近づき選手達も学校行事などで間に合わなかった選手もいましたが1名欠席の24名での実施でした。 月寒ラグビー場での開催も残すところ2回となりましたが、素晴らしい天然芝の環境を満喫してほしいと思います。ちょうど刈り込みされた後でコンディションはベストな状態でした。グラウンド管理の皆様に感謝の念でいっぱいです。

 

今日、学校で階段から落ちて足を捻挫してしまった遼真君も「お手伝いすることはないですか」と休まずに 参加して貢献しようとしてくれたことも印象的でした。この春、横浜から転校してきたのですが、おそらく 唯一の放課後プログラムを2会場で経験している選手ではないでしょうか。今日はありがとう。

 

今日は、みんな、ちゃんと大きな声で挨拶ができていました。最後まで続けて欲しいと願っています。 開始式ではドンキーコーチから、「ラグビーってどんなスポーツだっけ?」 の問いからスタート。 答えは分かっているのに間違うのが怖くて手をあげれていない様子の生徒たち。「間違えてもいいんだぞ」と伝えると 恐る恐る手が上がりました。ラグビーを通して「コミュニケーション」が上手になる手助けが必要なのだと改めて実感。

 

3回目の練習テーマは先週からの続編で「スペースを見つけよう、スペースへボールを運ぼう」としました。 オフザボールの選手がいかにコミニケーションを取りながら働きかけができるようになるか楽しみです。

 

ファンクショナルムーブメントのアップも今日で3回目。徐々に体の使い方も慣れてきたのか、だいぶ動きがスムーズになってきました。 ハンドリングドリルではキーファクターはしっかり言葉で表現できるようになってきましたが、プレーになると忘れてしまうケースも。身に着くまでの反復が重要です。

 

今までに実施したドリルの複合型を行いました。キーファクターが同じでも、ちょっと条件が変わると適応するまでに多少時間を要しました。最初のミニゲームは4コーナーへボールを運ぶゲームを実施。先週のルールにリターンパス禁止の縛りをいれましたが、動きながらコーリングする意識はとても成長がみられました。ただ、疲れてくるとオフ ザボールの選手の動きが止まってしまいがちでした。時間を短く切りってチームトークを入れながら回を重ねるごとにスペースへの働きかけはよくなってきていました。

 

3対2のスペースを作り出すディシジョンメイクのドリルでは、スペースへボールを運ぶ意識も上達 してきました。同じ練習でも前回とやり方を変えると最初は「練習のための練習」になりがちですが、 目的の確認をすると自分で考えながら、目で見た情報をアクションに変えられるようにもなってきました。

 

先週はあまりの暑さに運動量をあげられませんでしたが、今回は涼しかったこともあり、運動量をあげてみました。疲労感が顔に見える選手もいましたが、疲れて運動量が落ちる状況を、声でカバーするというようなパフォーマンスを発揮する選手も見られました。

 

4対2を決められた時間の間、継続するドリルをいれました。今回は1分間連続で実施。単独プレーになるケースもありましたが、次第に上手にスペースへボールを運び良いトライも生まれていました。

 

最後はタッチ。タッチしたDFプレーヤーが自陣ゴールまで下がってから参加するルールにしてゲームの中でのオーバーラップ状態を創出。最初は、どこにスペースができているのかをよく見れていませんでしたが次第に空いたスペースへ働きかけるシーンが何度も見られるようになりました。

 

ゲーム後の振り返りでは、「全員がスペースを見ることができ、なんらかのアクションを起こした」と自己 評価してくれました。スペースを見つけ、そこに働きかけをすることはできたけど、パスミスやキャッチミスで トライに結びつかなかったことから、練習前半で実施したハンドリングスキルの重要性も再認識してくれたようです。

 

練習の締めは基本姿勢にチャレンジ。彼らにはとても長く感じる1分間だったことでしょう。来週までに5回は自宅で基本姿勢のトレーニンを行うことを宿題としました。 


≪第3回練習内容≫

1.ファンクショナルムーブメント

2.リアクションダッシュ

3.ハンドリング(スペースの広さをアレンジ)

4.ゲーム① 4コーナーパスゲーム

5.ディシジョンメイク 3対2

6.4対2 1分間連続アタック

7.ゲーム② タッチ(オーバーラップ)

8.基本姿勢&ストレッチ

 

メインコーチ 長谷川竜介

アシスタントコーチ 笠井健志、今井翔太、立野弘高、小野田保、伊藤誠基