練習内容はパスとキック。ウォーミングアップを兼ねて、手たたきパス(円になり、「キャッチする前に必ず手を叩く」という条件でパスをつなぐ)から始める。グリッドパス(3人1組で、鬼にパスカットおよびタッチされないようにグリッド内でパスをつなぐ)では、誰が鬼をするかの指示をせずにおくと、子どもたち同士でじゃんけんをするなど、打ち解けてきた様子がうかがえた。
その後は、フィットネスを兼ねた1ON1(タッチされたらその場にボールを置き、背後にある自陣トライラインにタッチして拾った方がアタックする)。息が上がるほどタフなメニューにも関わらず、楽しそうに取り組んでいたのが印象的だ。
後半はキックを中心に。ネットに向かってミートの練習をしたあとはキックゴルフ。ラクロスのゴールがいわゆる「ホール」で、途中の条件をクリアしつつできるだけ少ない回数でゴールに蹴り込めるかを競う。子どもたちはこれがお気に入りの様子で、終始、笑顔が絶えず嬉々としていた。一見すればただの遊びに見えるこのメニューだが、実はキックの練習に最適だと僕は考えている。距離を稼ぐロングキックはもちろん、「ホール」までの条件に「マーカーで囲まれたエリアにボールを止める」を入れればコントロールキックの練習にもなる。昨今のラグビーではキックが重要なスキルである。これを考えれば夢中になって楽しむことができるこうしたメニューはジュニア期には最適だと思う。
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《 第3回練習メニュー》
1、手たたきパスなどウォームアップ
2、グリッドパスおよび連続パス
3、切り返し1ON1
4、キックスキル&キックゴルフ
メインコーチ:平尾 剛
総括:伹尾 哲哉