ウォーミングアップとして前回と同じく対面パスを行い、気温が低かったこともありグラウンド広く使う「キック&パス」で運動量を上げる。
今回のスキル指導は「うち返し」。ハーフが持ち出したあとブラインドから走り込んだ選手にパスをつなぐプレーを繰り返し行い、タッチフットで実践するように促す。
最後のタッチフットボールはいつも通り熱の入った内容になった。やはり一緒にプレーする時間が長くなれば選手同士のコミュニケーションが活発になり、パスのつながりがよくなる。成功することは少なく、あえなく失敗に終わるケースがほとんどながら、意図的にオーバーラップを作ろうとする場面がみられたのが本日の収穫であった。
一度だけ3 on 2を作ってトライを奪ったシーンがあったが、当該チームのみならずそれを観ていた選手からも感嘆の声が上がっていた。これは、よいプレーが「よい」とわかるまでに皆が成長した証だ。
名残惜しそうにグラウンドを去る参加者の背中をみて、あらためて「ラグビーを楽しむ」事の大切が身に沁みた次第である。参加者のみんなには、チームに戻っても「楽しむ」気持ちを忘れずに、できる限りラグビーを続けていってもらいたいと心より願う。
初心者指導から学べることは計り知れず、彼女たちへの指導を通じて僕もまた新たな気づきが得られたことに、この場を借りて御礼を述べたい。貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
《 第10回練習メニュー》
1、 対面パス
2、 キック&パス
3、 内返し
4、タッチフットボール
メインコーチ:平尾 剛
総括:伹尾 哲哉