【2017埼玉県狭山市クラス】第1回レッスンリポート(12月5日)

昨年に続きまして、今年も放課後ラグビープログラムを開催することになりました狭山クラスです。SECOM RUGGUTsさんのご協力のもと、小学5年生から中学3年生まで、男子もいれば女子もいて、そしてラグビー経験の浅い生徒も参加してくれるなど、たくさんの個性が溢れるクラスとなりました。 

 

第1回目はどうしても独特な緊張感が生徒だけでなくコーチもあります。 最初にウエイトルーム(室内)にて、保護者の方も一緒にオリエンテーションを行いました。放課後ラグビープログラムの趣旨、コーチ挨拶、施設の利用方法などをお話しした後、3人から4人を1組にして生徒同士の自己紹介をしてもらいました。名前、学年、所属チーム(学校)、そして意気込みを仲間に伝えます。 その後、各グループ前に出てきてもらい、他己紹介をしてもらいました。

 

他己紹介とは自分のグループの仲間を他グループに紹介することです。 自己紹介をしている仲間のお話をちゃんと聞いているのか、自己紹介する人は自分を知ってもらうために一生懸命伝えることができたのか、紹介ひとつとっても個性が出ます。人前で仲間を紹介するのは緊張するもので、それでもみんな一生懸命仲間を紹介してくれましたね。 その後は狭山クラス全10回の目標をみんなで考えました。「安全に楽しく、そして仲良く頑張る」という目標を掲げて、グラウンドへ飛び出しました。

 

第1回目のテーマは「コミュニケーション」です。話をする、聞くだけでなくパスを取る際に行うハンズアップやアイコンタクトなどもコミュニケーションの一つです。まずは今の段階でいいので、自分の想いを自分なりに相手に一生懸命伝える努力をお願いしました。グラウンド上では、オリエンテーションの時のような緊張感から解放されて、楽しくドリルを行なってくれました。ラグビーボールを使って簡単なパスを中心にゲーム性のあるものを取りいれると自然にコミュニケーションは生まれます。その中でいまのコミュニケーションの方法は良かったのか、自己中心的になっていないかなど評価をして最後のボールゲームを行いました。

 

「10パスゲーム」というボールゲームは、7人1チームが相手にパスカットをされないよう10回連続パスを回すと目的が達成されるゲームです。ルールはシンプルで、相手にパスカットされる、ボールが地面につく、パスをもらった味方にリターンパスをするとターンオーバー(相手ボール)です。決められたコートの中であればボールを持って走っても構いません。誰にパスを放るのか、どうやってパスを受けるのかは今までのドリルで行ったコミュニケーションスキルを活用して臨んでもらいました。予想していたよりもボールは継続されましたがそう簡単には10回というゴールには届きません。なぜならば守る側も誰をマークするのか、そしてどこにボールが運ばれたのかをプレー中にコミュニケーションをとりながら動き回っていたからです。 ボールゲームの前に行ったミラーパスドリルが守る側の意識を高めたかもしれません。

 

ミラーパスドリルとは7人ずつ横一列に並び、互いに向かい合った相手がパートナーで、アタックチームとディフェンスチームを決めます。アタック側が横にボールを回しながら動くのですが、ディフェンス側も目の前のパートナーと同じ動きをしなければいけません。常に鏡であり続けるわけです。 そのミラーパスドリルの成果がボールゲームでも現れて自然と視野も広くなりましたね。その結果、運動量も豊富でいろんなコミュニケーションが取れて楽しくボールゲームが行えました。 

 

最後にはストロングボディーポジションというスクラムやタックル、ブレイクダウンに参加する時の共通した強い姿勢をみんなで体幹トレーニングとして行って終了しました。 「もう終わりですか?」「もっとやりたい!」という意見は第2回のエネルギーやモチベーションにしてもらって、常にラグビーに対して貪欲であり続ける姿勢を大切にしながら「安全に楽しく、そして仲良く頑張る」狭山クラスにして行きます。


 【第1回練習メニュー】

テーマ:コミュニケーション

1.オリエンテーション

→放課後ラグビープログラム趣旨説明

→コーチ紹介

→施設利用方法

→生徒による自己紹介・他己紹介(グループワーク)

→狭山クラス目標の決定

2.ウォーミングアップ&SAQドリル

→ダイナミックストレッチ

→ラダー

3.的当てゲーム

4.ドローパス

5.ミラーパスドリル

6.ボールゲーム(10パスゲーム)

7.体幹トレーニング(ストロングボディーポジション)

8.振り返りの時間

 

メインコーチ 三宅

サポートコーチ 西村