【2017埼玉県狭山市クラス】第9回レッスンリポート(2月6日)

本日を含めて放課後ラグビープログラム狭山クラスも残り2回となりましたね。そのことを生徒たちに告げると、今までをふと思い返したのか、「寂しいなぁ」という嬉しい言葉が飛んできました。残り2回と限られた時間となりますが、指導陣としては、今まで同様、生徒の皆さんを成長させること、そしてラグビーを楽しんでもらうことを目標に最後まで指導をさせてもらいたいと思っています。

 

ということで、今回もしっかりとテーマは設けて行いました。テーマは「ディフェンスコミュニケーション」です。ラグビーにおいてコミュニケーションが大切であるということはよく言われることです。ただ、より詳しく説明すると、アタックとディフェンスではコミュニケーションの取り方が少し変わってくるので、その辺りを学んでもらいました。また、どんな状況でもあきらめずに思い切ったディフェンスをすることでアタックにプレシャーをかけ、ボールを再獲得できることを実感してもらうような練習も行いました。

 

まずウォーミングアップで鳥かごゲームを行いました。4人がボールを回して、中にいる鬼役(ディフェンス)の人がパスを回している4人にプレッシャーをかけてボールをカットする、ミスを誘う、ボールを持っている人をタッチするなどをしてプレッシャーをかけるゲームです。

 

プレッシャーをかけながらも、相手がどこにパスをするのかを予測したり、駆け引きしたり、遊びの中にも重要なポイントがいくつもありましたね。

 

ウォーミングアップの後は2 v 1と3 v 1を行いました。みんなに「アタックとディフェンスどちらが有利ですか?」と聞くと、みんな「アタック!」と言いました。数的有利が理由だそうです。でも実際に行ってみると、アタックはパスミスしたり、捕まったりとディフェンスが健闘していましたね。

 

みんなに改めて聞いてみると、一人のディフェンスとはいえプレッシャーを感じたことや、攻撃側のコミュニケーションのエラーが理由として挙がりました。つまり数的不利だとディフェンスはあきらめがちですが、実はリラックスして思いっ切りのいいディフェンスができるので、あきらめずにプレシャーをかければアタックのミスを誘うことができるということです。

 

最後のドリルでは、その前に行った2 v 2のドリルでのディフェンスのコミュニケーションで学んだことを活かしたキックチェイスをしました。アタックは4人でディフェンスは3人です。ディフェンス役の一人がキックを蹴って、ディフェンスラインを揃えてチェイスに行きます。ディフェンスが抜かれる時は、いくつかの傾向がありました。ディフェンスラインがバラバラ、ノミネートができずターゲットが被ってしまう、セットが遅いなどです。それらを上手く行えた時はアタックにプレッシャーをかけられていましたね。それらもコニュニケーションを取ることで改善できる課題です。

 

今日はタックルを行いませんでしたが、ディフェンスではタックルが重要なプレーの一つあることは言うまでもないでしょう。しかし、いくら良いタックラーでも、一人では15人を相手に勝つことはできません。こちらも15人でコミュニケーションを取りながら対抗する必要があります。逆に一人一人がタックルに大きな自信がなくても、コミュニケーションの力でカバーできる部分もたくさんあります。

 

今日は全体を通してコミュニケーションの大切さを伝えました。将来的には優秀なタックラーとしても成長して欲しいですが、現状、タックルに自信がなくても、ディフェンスはコミュニケーションでカバーできることを学んでくれたことと思います。今回の練習でタックルに自信のなかった生徒がディフェンスも頑張ってみようかなという気持ちになってくれていたら嬉しいです。その頑張りの積み重ねが、将来、優秀なタックラーになるために大切なことですからね。今日の練習を参考に、まずは自分ができることからチャレンジしてください。


【第9回の練習内容】

1.ウォーミングアップ&SAQドリル

 →鳥かごゲーム

 →ダイナミックストレッチ

 →ラダー

2.2 v 1,3 v 1

 →ノットインサイドブレイク

3.2 v 2

 →DFコミュニケーション

4.キックチェイス 4 v 2+1

5.ボールゲーム

6.体幹トレーニング

7.振り返りの時間 

 

メインコーチ 三宅

サポートコーチ 西村

アシスタント 藤田、山下、フィリモニ(選手)