2017JRFU放課後ラグビープログラム意見交換会

2017年度スポーツ庁事業JRFU放課後ラグビープログラム意見交換会議事録   記. JRFU 川合

 

日時:平成30年3月18日(日)13:00~16:30

場所:JRFU ジャパンクラブ

出席者 長谷川 松原 太田 祝田 横田 廣瀬 奥村 平尾 下園 永井 中村 永井 星野 戸澤 (順不同、敬称略)

 

はじめに (永井)

今年度もご協力ありがとうございました。実施報告書のアンケート結果にありますように今年も参加者の満足度の高い結果となりました。これは指導者の皆さんの指導の成果であります。ありがとうございました。

 


第1部(13:00−15:00)

テーマ「実施報告」

1、 スポーツ庁事業の概要説明(中村)

2、 今年度の振り返り

1) 全クラスについての実施報告(川合)

・参加者は合計で311名。

・今年は女子クラスもあり、女子の参加が40名と増えた。

・今年も参加者から高い満足度を得ることができた。

・指導者の皆さんの指導の成果である。

 

2)北海道札幌市クラス(長谷川)

・ナイター施設がない、日没時間との兼ね合いを調整。

・アシスタントを中学生の先生方が担当。

・終了後、札幌市ラグビー協会が自主運営。

・地域特性としてトップリーグのチームなどがない(目玉がない)。

・サブテーマ:小学校にタグを展開し、中学校にラグビーを作るというラグビー普及の導線の作り。

・サブテーマ:中学生の先生方への指導者育成。

・一つの正解として札幌市中学校にラグビー部が創部された。

・雨の対抗が困難だった。

・全10回のストーリーを決めて、アップからテーマに沿った練習を実施。

 

3)岩手県釜石市クラス(松原)

・ラグビーの原則を理解させることを重視。

・サポートに入る選手にも学びがあった。

・一貫指導を意識(世界中どこに行っても同じである原則を意識した)

 

4) 埼玉県熊谷市クラス(太田)

・小学生/中学生を分けて指導。

・トレーニングの目的を考えさせる。そして発言をさせる機会を作った。

・学生は常時5名〜7名が参加。(参加者のモチベーションもアップ&学生にも学び)

・動画でのメニューの発信。

・メニューの提供を、来年度は各クラスで持ち回りでやっても楽しいのではないか。

・グランドでは、水/土がアルカス、金がワイルドナイツスポーツプロモーション、木が放課後ラグビー。すべてに参加している者もいる。

 

5) 静岡県静岡市クラス(奥村)

・ 小学校の教員がサポートし、小学校への取り組みにつなげる。

・ 中学3年生は受験での欠席あった。

・ 静岡の西部はヤマハがある、県協会で東部での展開を検討中。

・ 小・中学生の体格差を考慮し、最後のゲームはタグを導入。

 

6) 愛知県豊田市クラス(横田)

・ ベーシックスキルをメインとしたメニュー。

・ 名古屋市や四日市はラグビーが盛んだが、豊田市を含む西部は高校にラグビー部もない。

・ フルコンタクトゲームを行い、コーディネーターから注意を受けた。

・ フルコンタクトゲームへの要望もあるように思う。

 

【フルコンタクト練習についての意見交換】

・コンタクトバックなどで細かい動作を確認することで参加者は満足していた(福岡/下園)

・スクールではフルコンコンタクトの練習が多いようなので放課後ラグビーでは、ハンドリングを中心にしてコンタクトについてはバックなどで動作を確認することがよい(埼玉/太田)

・地域柄、寒いので待ち時間がでるような細かい指導はできなので、コンタクトはバックなどに入ることでの反復とした(釜石/松原)

・様々なレベルの参加者が来るので現実的にできない(静岡/奥村)

 

コーディネーターの川合の見解

・少数派の意見としてフルコンタクトゲームをやって欲しいというリクエストはある。

・フルコンタクトゲームを行わない内容でも満足度が98%を超えている。導入したら評価は下がる可能もある。

・フルコンタクトゲームは怪我のリスクが高くなる。

・放課後ラグビーで怪我が起こると、週末のラグビースクールとの円滑な関係性の構築は難しくなる。

・参加者もレベルに関係なく集まる。また指導者も参加者のレベルを把握できるだけの時間はない。

・放課後の活動でもあり、体力の消耗なども管理できない。

・このような状況で、フルコンタクトゲームを行うことは、選手の怪我のリスクが高くなると同時に、コーディネーターとしては指導者の方々にも怪我をさせてしまった後に起こるリスクを背負わせたくない。

 

7) 兵庫県神戸市クラス(平尾)

・サポートに入った神戸親和女子大学ラグビー部は、ほぼ初心者(20名)。

・高校で他競技に燃え尽きた学生が新しいチャレンジとして取り組んでいる。

・参加者の中にはレベルが高い生徒もおり、大学生が教えを乞うようなこともあった。

・放課後ラグビーの参加者は、最初はかなり緊張していたが、大学生がサポートに入ってくれてから雰囲気が変わった。

・来年度はすべての練習で大学生の参加を検討する。

・人数が少なかったでの個別の課題に取り組ませた。

・ゲーム性をいれながら進めた。

・大学側としても教員志望の大学生にとって学びが多かった。

 

8)大阪府東大阪市クラス(南條)

・大阪は府立の中学の25校中、23校にラグビー部がある。

・現在、個人的にも東大阪市のラグビーのアドバイザーとして、年間800回の小学校でのタグラグビーを訪問し、授業を行っている。

・放課後ラグビーでは、安全と安心、そして運動量を大きなテーマとして取り組んだ。

・中学校の先生、ラグビースクールの関係者など、今年は見学が多くあった。

 

9) 福岡県福岡市クラス(下園)

・福岡大学の授業とタイアップし、実技指導の場とした。

・中等教育を担当する大学教員が、指導を担当する学生の指導要領を事前チェックしてくれた。

・GPSをつけた測定などに参加者のモチベーションアップにつながるようことにもチャレンジした。

 

10)東京都世田谷区クラス(川合から説明)

・トップリーグの地域貢献の良いモデル。

・中学生のみのクラス。

・テスト期間などで欠席が多いことも。

 

11)東京都日野市クラス(川合から説明)

・アシスタントコーチを地域でラグビースクールの校長を務める清水氏。

・上記の効果として、近隣のラグビースクールとの連動が可能に。

 

12)神奈川県横浜市クラス(川合から説明)

・関東学院大学ラグビー部の施設提供を受け、指導者はJRFUリソースコーチの青木先生。

・指導者はJRFUリソースコーチの青木先生。

・昨年はは参加者を5年生からとしたが今年は6年生からとした。来年は中学のみもあり。

 

13)埼玉県狭山市クラス

・熊谷クラスのレポートと練習動画を参考に同じ内容で実施した。

・今年は告知期間も長く、多くの参加者を確保できた。

 

【練習内容についての補足説明(川合)】

・ひとつのモデルとしては良い試み。

・ただすべてのクラスが同じ内容にすることは難しい。

・今年も参加者から高い満足度を得られたのは、指導者が参加者のレベルや状況に合わせたメニューを実施してくれたからである。

・他のクラスのレポートや熊谷クラスの練習動画を上手に活用して欲しい。

 

第2部(15:00−16:30)

テーマ「自主運営に向けた取り組みについて」

 

◆グループワーク

スポーツ庁事業の予算終了後、このプログラムを継続するには、どのような方法があるか、またどのような課題があるかを、それぞれの立場で考えるワークを行う。


【民間団体(南條、竹田、川合)】

・グランドの確保、人材(指導者、事務局)の確保。

・財源の確保の方法について

・受益者負担

・他の収益事業の運用

・行政とのタイアップ(グランド確保)

・グランドを保有する企業とのタイアップ(グランドのスポンサード)

・スポンサーの確保(賛同者を募るにはポリシーが必要)

 

【地域協会(長谷川、太田、奥村)】

・教育委員会とのタイアップ(グランドの確保)

・指導者はボランティアで確保

・ 事務局は少人数であればボラティアで対応。

 

【トップリーグ(横田、廣瀬、松原)】

・トップリーグNEXTとの連動。

・グランドと人材はある

・チームで受益者負担のアカデミーを運営する。

 

【教育機関(下園、平尾、祝田)】

・グランドと人材はある

・何かを実施するにはJRFUなどの冠がつくことが大事

・運営費については教員や学生の研究と絡めて、学外からの研究費を活用することも

・大学の地域講座として開講

・事務局業務(募集、生徒管理、保険対応)などを行う余裕がない。

 

その他の意見

・他の種目とのタイアップする

・フットボールプログラムなど(サッカー教室も運用し、そこで得た財源をラグビーに投資する)

・人間教育の場としての活用、ラグビーの魅力の整理が必要では?

・総合型地域スポーツクラブの設立(ラグビー含め、他種目も行う)

 

次年度について(中村)

・現在は未定。早ければ4月初旬には決定する。

 

                              以上