【2018北海道札幌市クラス】第3回レッスンリポート(2018年6月27日) 

天気 曇りのち霧雨 気温19度

 

前日からの雨で開催が危ぶまれておりましたが、午後には雨もあがり、無事に開催することができました。2回目に続き、天気も放課後ラグビー開催の後押しをしてくれているかのようです。

 

開始のミーティングでは先週の振り返りからスタート。殆どの選手はラグビーノートを作成してくれていてしっかり記録を残しているようです。頭で理解した後は実際にグランドで体を動かしながら身につけていきましょう。

 

まずはパス練習から。利き腕のパスは上達が見られてきましたが、反対側についてはコントロールすることが難しい選手が多くいました。どうしても振り子スタイルのパスになりがちでした。少し距離が伸びると大きく体を振って飛ばそうとするので、余計にコントロールを失っている様子でした。これらの動作を改善していくには正しい動作での反復練習あるのみです。

 

今日のテーマは「効果的にパスを活用しよう」ということで、「ストレートラン」と「コミニケーション」の2つのキーファクターをあげました。一つめのメニューは、正面のマーカーに向かって走りながらボールをキャッチしてパスをするというシンプルな練習からスタート。ラグビープレーヤーとして必要なコミュニケーションとして、「パス!!」や「ハイハイ!!」というボールを要求するコーリングから、「右or左」、「深いor浅い」など、声で自分の位置を仲間に伝えることの大事さを伝えました。

 

小学生グループには途中でアーリーキャッチとフォロースル―を再確認するため、サークルでの手渡しパスを一度入れました。その後は、意識付けができたのか、パフォーマンスに向上が見られました。中学生グループは、1人、2人、3人と人数を増やし、さらにスペースも広げながら段階的に難易度をあげましたが、距離が伸びるとストレートランができずに流れてしまうケースも散見されました。これは今後の課題ですね。

 

続いては、決められた場所に、パスとランのどちらが早くボールを運べるかの競争をしました。コーチ陣としては、パスの方が早いということを理解させたくて行いました。競争の前に、パスとランでは、どちらが早くボールを運ぶことができるか参加者達に質問しました。中学生はパスが有利と考える選手が多く、小学生はランが有利という考えが多かったです。論より証拠ということで、どちらの考えが正解なのか、パスチームとランチームに分かれて競争を行ないました。小学生はパススキルが未熟なためランチームが勝利。中学生はコーチ陣の期待にしっかり応えてくれてパスチームが勝利。パスが上達すればパスの方が早くボールを動かせるということを証明してくれました。この結果により、小学生が今後さらにパスの練習に真剣に取り組んでくことを期待しています。

 

その後は実戦形式の2対1を実施。今度は判断力も必要になってきます。小学生グループでも空いたスペースを見つけてトライできたり、パスダミーを使ってみたり、レシーバーの選手がパスを要求したりと良いプレーが見られました。さらに途中で今日のキーファクターであるストレートランを説明した後は、さらにプレーの質が向上し、良いパスプレーでのトライも見られました。その後は、小学生は3対1、中学生は3対2まで発展させました。

 

ゲームでは今日の練習で指導したことができているかを確認しやすいルールでのタッチフットを行いました。このタッチフットは、タッチしたDFの選手は自陣ゴールまで走って戻ります。それによりフェイズごとにDF側の人数が減るルールです。攻撃側は空いたスペースにどうやってボールを運ぶのか、スペースが空いたことを仲間にどう伝えるのかなど、これまでの練習を活かせるものです。

 

最初は今日の練習で指導したことを忘れていましたが、チームトークで今日の指導したことを振り返ってもらいました。その後は、空いたスペースに走り込むプレー、パスを使ってスペースにボールを運ぶプレー、ストレートランでのプレーなどが見られるようになりました。

 

締めのS&Cメニューは、小学生は立野コーチ、中学生は笠井コーチが担当しました。中学生はお姫様だっこから足をつかずにパートナーの身体を一周するエクササイズ。小学生はランとブリッジを交互に実施。今日の練習もみんな元気にたくさん走りました。

 

クロージングでは、しっかりとコーチの話を聞くように教育的指導をしました。3回目となり、良い意味では参加者同士の緊張が解けてきましたが、その分、おふざけも入ってきたので、もっとラグビーに真剣に向き合うように伝えて、本日のクラスは終了となりました。

 

今年のクラスには、トレーナーでありミニラグビーチームのコーチでもある仲澤亜紀子さんがサポートスタッフとして参加してくれています。怪我が起きた際の対応ができる方なので、とても心強いです。



≪第3回練習内容≫

1.ファンクショナルロール

2.ハンドリング 

  ラテラルパスドリル

  ドローパス 

3.パス&ラン競争

4.ナンバリング2対1 3対2

5.ゲーム 3フェイズタッチ

6.体幹トレーニング&ランニング

 

メインコーチ 長谷川竜介

アシスタントコーチ 笠井建志、菊池直哉、馬渕勝、立野弘高、吉田甲大

助手 仲澤亜紀子