◆所感【馬場】
放課後ラグビーも半分が終わり、選手もこちらのコーチングの意図を理解し、自分たちで考動できるようになってきました。今回も「前進・継続」をテーマに、キャッチングスキルのみにフォーカス。シンプルに、胸でボールを取らないことをゴールにしました。コーチとして嬉しかったことは、2時間の練習の中で、胸キャッチが1回という結果です。しかも、中学生の低学年・小学生は一度も胸キャッチをしませんでした。この意識の高さには驚きました。テクニックも大事ですが、ボールを絶対に落とさないというマインドを彼らが持ってくれたことが大きかったと思います。シンプルなゴール設定が今日の成長に繋がったと思います。
◆カリキュラム1 スピードトレーニング(前週からの継続トレーニング)
・うつ伏せ・仰向け状態から素早く立ち上がる、動作の習得
①立ち上がりまでの無駄のない動作から、身構えるポーズまで
②素早く立ち上がってから、ランまでの一連動作
③2人うつぶせ状態から、後ろの選手がタッチ
※無駄のない動作を覚えることで、連続したプレーへの対応スピードを上げられる
◆カリキュラム2 ラグビースキル(パス&キャッチ編)
①壁パス:2m程度の位置から、ハーフボールを用い壁の的に向かってパス出し
※左側にパスする時は、左腰にボールを構えパンチパス(右はその逆)
※腕のフォロースルーとボール位置、跳ね返ったボールキャッチはハンズアップを常に意識。
②キャッチスキル1:クレージーネットを使い、異なる種類のボールを背後から投げ、キャッチ
※テニス・ソフトボールは片手、サッカー・ドッチ・ゴムまりは両手でキャッチ(落とした数X2の罰則) ※ウォッチに集中し、ハンズアップと指先ソフトを意識、膝リラックスし、俊敏に動ける体制で準備
③キャッチスキル2:パス起動をタックルバックで隠し、ミスを起こしやすい状況でのトレーニング
※一瞬ボールが消えるが、ハンズアップし見えた瞬間反応する(3人/組)
※パスは2本のポール間を通すため、走り過ぎNG、手のひらでキャッチしないと成功しない
④キャッチスキル3:コーチのキックを指先でしっかりキャッチし、パスを繋ぐ
※多少強めだが、指先を軟らかくし準備し、キックされた瞬間ボールに向う意識でキャッチ
⑤キャッチスキル4:ハイパントキャッチドリル、手で上に投げたボールを一人がキャッチ、もう一人がコンタクトバック保持
※素早く落下位置をウォッチし、2歩でタイミングを合わせ、高い位置でボールキャッチを意識する
◆カリキュラム3 ボールゲーム
・タッチゲームの変形:13人/組X2チーム 5min/回
※前回のタッチフットからアレンジし、テーマである「前進・継続」を
※更に意識させるためのルール化し、より継続をしたボールゲームを実施
※3回以上パスでつながないとターンオーバー、タッチされたらトライダウン・タッチ後コーチのコール(偶数・奇数)で10m下がる
・DFは半分になるため、AT有利の中、どれだけ工夫できるか。
※※今回のゴール地点は「胸でキャッチしない」がどれだけ達成できるか
≪第6回練習内容≫ (テーマ:前進・継続)
1,ウォームアップ(スピードトレーニング)
2,ラグビースキル(パス・キャッチ)
3,ボールゲーム ※今回のゴールは胸でボールを取らない
メインコーチ 馬場 美喜男(JRFUトップコーチ)
サポートコーチ 渡辺 哲也(ヴェルブリッツOB)
サポートチーム:トヨタ自動車ヴェルブリッツ