第2回のテーマは「ショートパス」です。前回のテーマである「キャッチ」から繋がるテーマを設定しました。ショートパスって何ですか?と、生徒に問いかけました。「短いパス」「近いパス」というほぼ直訳の回答が来ましたが、ではどの場面で使いますか?の問いには「敵が迫った時」「(縦に)突破するとき」など各々イメージを持ってくれていました。
前回の振り返りで少しだけキャッチに関連するバスケットハンドリングを行い、サンドイッチパス、4列パス、パス&ランレースと展開していき最後にボールゲームを行いました。
生徒達はそれぞれが違うチームに所属しているので、普段行なっている動作やフォーカスポイントにばらつきがない様に気をつけなければいけませんし、混乱が起きないようなスキルやテクニックの指導を心がけています。
それなので「パスを取るときや投げるときに意識している事」を共通認識として確認しました。生徒達からはハンズアップする事と声を出す(コミュニケーションや情報を伝える)事と満場一致だったので、新しい言葉やあるチームに偏った方法を伝える必要はありませんでした。
しかし実際にショートパスのドリルをやってみると、先ほど挙がったハンズアップや声を出すという事が徹底されていませんでした。普段からやっているはずなのですが、普段とは違う仲間、普段とは違うドリルでの取り組みなど理由があるのでしょうか。もしくは頭でわかっていてもいざやってみると忘れてしまったり、そもそも言葉だけが先行していて意識する事が薄れていることはないでしょうか。「できない事ができるようになり、できることはさらに精度を上げる」のが練習の意図する一つの理由だと思いますので、みなさんが一生懸命に取り組める環境やドリルをもっと提供できるように頑張ります。
とはいえ要所要所でレビューしていくうちに自然とハンズアップができていましたし、よく声も聞こえていました。そのおかげでボールゲームではボールがたくさん動いて見応えありましたね。
一方でショートパスの意識が強すぎるあまり、ボールキャリアが目の前にあるスペースを見失い前進できない場面も少しありました。しかしそれもチームトークで改善されて、最後の方は攻撃に勢いが出て来ました。見事なトライもたくさんあったので、その感覚を忘れずに来週のテーマにチャレンジしましょう!
《第2回レッスンメニュー》
1、ウォーミングアップ
→手つなぎ鬼
→ダイナミックストレッチ
2、SAQドリル
3、バスケットハンドリング
4、サンドイッチパス
5、4列パス
6、パス&ランゲーム
7、ボールゲーム
8、体幹トレーニング
メインコーチ:三宅 敬
アシスタントコーチ:西村 築
サポートコーチ:白井 航太郎
ゲストコーチ:トゥイア フィシプナ