【2018埼玉県狭山市クラス】第3回レッスンリポート(2018年12月11日)

第3回のテーマは「アグレッシブボールキャリー(前進)」です。前回の練習では、テーマであった「ショートパス」の意識がボールゲームでもたくさん反映されていた一方で、目の前のスペースを確認するよりも仲間にパスをする意識が強すぎたため、今回のテーマを設定しました。

 

練習の前に生徒のみんなに攻撃の目的について質問しました。「得点すること!」と、即答してくれたのでさらに「得点するためにはどこにボールを運びますか?」と聞くと、「前!」「スペース」と同じイメージを持てていることに安心しました。普段の練習から意識されているのでしょうね。それなのでボールを持ったらまず目の前の状況に対して何を判断するのかを引き続きお伝えしていければと思う中で、今回は敵がいても思い切り勝負できるようにチャレンジしてもらいました。ただし敵に対してただ闇雲に向かっていくのではなく、タックルをされることも想定した中で前進をして欲しいという願いから少しの隙間でもいいから敵に真正面に当たらず、ずらして突破を図るよう指導しました。

 

理由の一つには体半分でも前に出れればその分、前進できること。そしてその勢いのまま縦に倒れることでボールを奪いにくる敵からボールを隠すことができるので、時間を稼げます。これを「トライラック」という名前で統一しまして、常に目の前にトライラインがあることを意識するためにトライラックのドリルも行いました。

 

実はこのトライラックもすでにみなさんには浸透しているようです。放課後ラグビープログラム経験者や所属チームで行なっている成果がここでも表れました。

 

最後に行うボールゲームの前に、この日はとても寒かったのですが追い打ちをかけるように冷たい雨が降ってきました。それでもみんなの熱が冷めることはなかったので、テンポを上げて行いました。そして雨でボールが滑りやすいということで、パスを選択するよりもできるだけボールを持って前に行こうという意識が強くなり、この日のテーマの締めくくりとしてはある意味で最高のコンディションだったように思います。ボールゲームでは毎回ただ単にタッチフットをするのではなく、アタック側にもディフェンス側にもルールを設けて行っていますので、そのルールをどう活用するかで局面をガラッと変えることができます。初めはルールを覚えるのにいっぱいいっぱいですが、やりながらチームトークを挟むうちに体だけでなく頭でも理解が深まり回数を重ねるごとに質は高まります。質の高まり方は期待通りの時もあれば期待を上回る時も多いので、コーチとしても楽しい瞬間です。

 

次回は年内最後の練習となりますので、みなさんのご参加をお待ちしております。

 



 

《第3回レッスンメニュー》

1、ウォーミングアップ

→ペア鬼ごっこ

→ダイナミックストレッチ

2、SAQドリル

3、4列パス

4、通り抜けゲーム(DF1人、DF2人)

5、トライラック

6、ボールゲーム

7、体幹トレーニング

 

メインコーチ:三宅 敬

アシスタントコーチ:西村 築

サポートコーチ:白井 航太郎

ゲストコーチ:フィリモニ コロイブニラギ