【2018埼玉県狭山市クラス】第7回レッスンリポート(2019年1月22日)

さて、本日第7回のテーマは「キック」です。キックといってもたくさん種類がありますが、本日みなさんにはグラバーキックと呼ばれるゴロキックと、飛距離を出すパントキックを練習してもらいました。

 

どちらのキックにも共通することは3つ。まずはボールを蹴りたい形のまま「落とす」こと。次に「足をまっすぐ出す」こと。そして最後に「蹴った後の足を最後までみる」ことです。

 

一つ目の「落とす」というのは、ラグビーボールはサッカーボールと違って形が丸くないので少しでも傾くと蹴りたいポイントがずれてしまいます。ふわっと浮かしてボールを落とすと形が変わってしまう恐れがあるので、蹴りたい角度でボールを持ってそのままストレートに落とす事を意識してもらいました。

 

続いて「足をまっすぐに出す」理由としては、狙った場所にコントロールすることと、せっかく蹴りたい角度でボールを落としたのに足がボールのミートポイントとずれてしまうと不規則なキックになるからです。そして「蹴った後の足を最後まで見る」と言うのも、自分がイメージしていた蹴り方が最後までできているかの確認となります。蹴る瞬間に蹴りたい方向が気になりますが、目線をボールと足から離してしまうとこれもミートポイントがずれる恐れがあります。

 

また、ボールの行方が気になるところですが蹴った後のボールをすぐに見ようとすると体が浮いてしまい勢いのあるキックが蹴れなかったり、特にグラバーキックではゴロを蹴りたいのにボールが浮いてしまう可能性があります。それなので最後までボールちゃんとまっすぐに落として足をまっすぐ出せているか確認をしてもらいました。

 

基本テクニックを学んだ後は、的当てゲームやキックチェイスを少ししてからグラバーキック有りのボールゲームを行いました。最初はグラバーキックを蹴ることよりも一生懸命パスを回すことの意識が強かったのですが、なかなか抜けない状況が続くと自然に裏にあるスペースに気がついてグラバーキックを使うようになりました。するとディフェンス側はグラバーキック対策として裏に一人ディフェンスを配置するなどディフェンス側にも工夫が生まれました。そうなると一人分のスペースが新しくどこにできるのか?といった駆け引きもチームトークを挟みながらキックを蹴る意図を学び、ボールゲーム中の理解を深めて行えました。

 

また「良いキックとはなんですか?」の問いに、「相手が取りやすい」と言う答えがありました。キックそのものの質も大事ですが、キックを獲る人や追っかける人が一生懸命でなければ「良いキック」は成立しないことも付け加えて本日も良い練習ができたかなと思います。

 



 

《第7回レッスンメニュー》

1、ウォーミングアップ

→ドリブルリレー

→ダイナミックストレッチ

2、SAQドリル

3、グラバーキック

4、パントキック

5、的当てゲーム

6、キックチェイス(グラバーキック)

7、ボールゲーム

8、体幹トレーニング

 

メインコーチ:三宅 敬

アシスタントコーチ:西村 築

ゲストコーチ:トゥイア フィシプナ

サポートコーチ:白井 航太郎